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螢川 (角川文庫)

螢川 (角川文庫)

螢川 (角川文庫)

作家
宮本輝
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-10-24
ISBN
9784041066478
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螢川 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ω

何たる美しさ。以前に読んだ錦繍よりずっと好きでしたω。芥川賞をとられた表題「螢川」はクライマックスの仰々しさが好みでなかったですが、その場所とシチュエーションに到達するまで、哀しみの積み重ね。その後に明るい未来はイメージできない終わり。 太宰治賞でデビューされた「泥の河」はもっと好み。汚れた川で舟住まいの母子たち、別れ。今にも壊れそうな悲しさがずっとつきまとう。 平易な文体で染みてくる、情景がありありと浮かぶ。ずっとあの川を覗き見したくなりました(´・ωゞ)

2018/11/14

Rivervillage

泥の河と螢川。観察力や洞察力を刺激し鍛えて頂き、五感に響いた一冊でした。信雄の父と母の温かさと優しさが身に沁みたし、銀子の米にハッとさせられたし、富山の方言も良かったし、英子のベルトをつかんで引き留めたりの仕草にときめかされたし、最後はどちらもグロテスクなシーンでしたが、言い換えれば崇高美に対立する美しさなのでしょう。

2019/09/20

miyatatsu

生きていく上で大切なことをたくさん教えてくれる本でした。悩んだ時やどう生きていくべきか困った時、再度読み返したいです。

2019/11/16

Galilei

映画と共に心に残る作品です。継添えに引かれた千代を演じた十朱幸代の物腰には、少しだけ玄人の香りを残した、役づくりの心遣いを感じます。父の初七日、千代の兄が、「心斎橋に店を出す用事で葬式に参列できなかった」と弁解。当時まだ心斎橋筋には、戦前からの老舗が多くあり、新参者が、義兄であれ身内の告別式に出ないと知れば、古い旦那衆は義理を知らん主じだと距離を置きます。そうした人物の描写の裏まで、宮本輝ならではの観察眼。主人公の眼には、冷たい叔父に映ります。人の本性を見る主人公の直感が、低流にうごめく物語と感じました。

2020/01/21

ケン

「泥の河」 信雄にとって、喜一と銀子は友達だったのか。少し怖いと思っていたのか。彼ら家族との出会いと別れは素晴らしい経験だと思う。 ただ、蟹の巣のくだりとか怖い。 信雄も変わったとこあるけど。 昭和30年代の大阪。今の人には想像できない空間だったんだろう。強いて言えば今だと競艇場とか。 「螢川」 竜夫、当たり前の存在だった父親が死に、ずっと友達と話した後に友人が死んでしまう。色々経験して成長していく。 重竜も千代も当たり前だけど色々経験している。最後、妖光って表現は凄い。 螢川の方がスラスラ読めた。

2018/12/01

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