KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫)

作家
森絵都
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-06-15
ISBN
9784041067826
amazonで購入する

クラスメイツ〈後期〉 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さてさて

何か特別なことが起こるわけでもない、ふつうの中学生24名の物語。でも、だからこそ、読者はその中に記憶の中の自分自身を重ね合わせることができる、確かにあの時、あの場所で、自分自身ももがき苦しみながらも生きていた、そして、その道の先に、今の自分がいる、と噛み締めることができる、そう思いました。 “森絵都さんという小説家が中学校を舞台に作品を描くとこうなります”、というイメージそのままの安心の”森絵都クオリティ”で綴られたこの作品。 ああ、森絵都さんのこの世界観がたまらない!、そう強く感じた作品でした。

2020/12/21

★グラスハート★

2.0 前期同様たいして山がある内容ではなかった。クラス全員が主人公となって繰り広げられる物語の完結。 森さんはまだこういう作品をかけるんだなぁ 凄い。

2020/05/20

エドワード

セーラー服と詰襟の表紙の絵が郷愁を誘う。私も詰襟だった。今や絶滅危惧種の制服がおとなしめの生徒たち―リアルだけどいじめもなく今のオトナの昔話という雰囲気を象徴しているかな。後期は合唱コンクール、持久走大会、バレンタインデーと盛り上がっていく。不登校中の田町がピアノ伴奏者として復帰する回が涙モノ。乱暴者の近藤、なまけ者の至、はみ出し生徒がクラスへとけこんでいく様がいい。お別れ会、あったね。合唱コンクールの歌が自然に出て来る辺り、マジでありましたよ。私は今でも仮面ライダーを空で書けるよ。1号2号だけどネ。

2018/08/07

ユメ

〈前期〉でクラスメイトの視点から描かれていた子が、自分が主人公になった途端まったく別の顔を見せる。思いがけない一面が見られるたびに小さく歓声を上げたくなった。改めて、森絵都さん、うまいなあと思う。平凡でかけがえのない中学校生活がすぐれた群像劇に仕立てられている。そして〈前期〉で気がかりなまま終わった事件が少しずつ解決へ向かう流れも気持ちいい。ほろりとする場面もしばしば。何だか自分も一年A組の一員になったような気分で、全員揃って修了式を迎えられたことを祝福するような桜の花びらに目を細めながら読み終えた。

2018/07/17

インド

クラスメイト24人の視点で紡ぐ中学生青春群像劇、後編!まとまりのなかった1年A組が、お互いにぶつかり合いながら、自分を受け入れながら、徐々にまとまっていく。この物語を読みながら、カーテンから教室に光が射してくる風景を思い出した。窓際の席は暖かくて、よくそこで眠っていたなー( ´△`)。前編から出ている田町が、勇気を振り絞って活躍する話や、友達のために無茶を止めない理緒の話、最後の修了式の話は、心に響いた。また機会があれば読もう。

2018/11/21

感想・レビューをもっと見る