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ゴールデン街コーリング

ゴールデン街コーリング

ゴールデン街コーリング

作家
馳星周
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-12-27
ISBN
9784041070017
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あらすじ

「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。
北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらした。
一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。
そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。
坂本は犯人捜しに立ち上がるが――。
若手作家の胎動著しき頃、ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代にひりひりする時間を過ごした著者の、最初で最後の自伝的青春小説。
電子書籍特典として〈1985年前後のゴールデン街/三光町商店街地図〉と〈【年表】1985年のできごと〉を収録。

※本書は、「本の旅人」2017年8月号~2018年7月号の連載「新宿ゴールデン街セレナーデ」を改題のうえ、加筆修正したものです。

ゴールデン街コーリング / 感想・レビュー

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starbro

馳 星周は、新作を永年に渡ってコンスタントに読んでいる作家です。自伝的青春私小説、当時の新宿ゴールデン街の雰囲気がイキイキと描かれています。著者は、6度直木賞候補となっていますが、本作で念願の直木賞受賞で良いかも知れません。タイトルの『コーリング』は、The Clash - London Calling https://www.youtube.com/watch?v=EfK-WX2pa8c 由来です。私はThe Clash よりもSex Pistols の方が好きでした。著者とは同い年です。

2019/01/23

おしゃべりメガネ

一時期読みまくった馳先生の自伝的青春小説です。フィクションでありながらも、限りなくノンフィクションなんだろうなぁという気がします。好きな作品や作家さんの話をして、お酒や食事を楽しむって本当に素晴らしいですよね。本作を読むと普段そんなにアルコールを飲まない私も飲みたくなる作品でした。何作か作品がサラッと紹介されますが、自分の好きな作品、作家さんを人に薦めるってなかなか難しく、勇気がいりますよね。あのへヴィな作風の馳先生がこんなにも爽やか?な作品を書いたコト自体に驚きを隠せません。作者さんの新たな1面ですね。

2019/02/18

鉄之助

馳の自伝的小説、とのこと。学生時代からゴールデン街の飲み屋でバイト。ハードボイルド小説と映画、ロックなど音楽に明け暮れた青春がつづられている。「熱帯並みの湿度と熱気」に溢れた、ゴールデン街の雰囲気が良く伝わってくる。

2019/01/24

どんぐり

「唯尼庵」も「まえだ」もまだあった1980年代半ばの新宿ゴールデン街。ザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」を聴いていた頃の馳星周の自伝的青長小説だ。当時の「深夜プラス1」店主の内藤陳が〈マーロウ〉の斉藤顕、「まえだ」のママが〈まつだ〉のおっかさんでモデルとして登場するのも面白い。主人公は、北海道のド田舎から出てきたハイドボイルド小説が大好きの青年で、酒が入ると議論を人にふっかける酒乱気味の店主に雇われ、作家や映画人、編集者に職業不詳の酔っぱらいたちが集まる〈マーロウ〉でアルバイトをしている大学生だ。自

2019/03/02

GAKU

著者が学生時代にゴールデン街でアルバイトをしていた頃の自伝的小説。バイトしていたバーもオーナーも仮名ですが、当然あのバーのあの人だと分かります。実名で著名作家や著名人も登場します。20歳の青年のバイトの日々が描かれているだけなのですが、何回もジーンと来てしまいました。ゴールデン街周辺の人達って癖ある人達ばかりですが、皆優しい人達ばかり。あの「不夜城」に代表される著者のノワール小説とは全然趣は違いますが、とても良い作品でした。

2019/02/22

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