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麒麟児

麒麟児

麒麟児

作家
冲方丁
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-12-21
ISBN
9784041072141
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あらすじ

慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。
和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰った。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。
三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。
幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。
「小説 野性時代」連載時の獅子猿氏の挿絵イラストが入った電子特別版で配信!

麒麟児 / 感想・レビュー

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starbro

冲方 丁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者が幕末から明治維新の二人の麒麟児(勝海舟&西郷隆盛)をどう描くか期待しながら読みました。大河ドラマ『西郷どん』等で既知の内容が多く、著者の割には新鮮味がありませんでした。サプライズは、勝海舟は船酔いが酷く、吐きまくっていたことです。

2019/01/14

鉄之助

よくぞ、書いてくれた!「焼討手当二百五十両」のことを。勝海舟が、江戸引き渡しの最終兵器として用意した、最悪、最後は江戸の町を自ら焼き払う作戦。この決意をもって西郷隆盛と交渉し、見事に無血開城を成し遂げる。しかし、これは勝の単なるアイデアではない。焼討する費用として火消しの頭や侠客に払う250両の軍費を幕府に割かせた事実を、作者は丁寧に書きこんでいる。さらに、江戸の民が焼け出された後、逃げるための大量の船の手配もしていた! 土壇場の交渉が余人を介せず、麒麟児、勝と西郷の両雄で行われた僥倖を味わえた。

2019/01/14

ナイスネイチャ

図書館本。大政奉還からの徳川幕府と明治政府の仲介役をやらされた勝海舟の物語。無血開城迄の西郷とのやり取りが絶妙な駆け引きを勝海舟心のうちを交えながら綴ってました。江戸の人々を救うため奔走する勝海舟はカッコよかったです。

2019/02/15

とん大西

何せよ勝海舟、…カッコいいのです。学生時代に子母澤寛の「勝海舟」を読んで以来、幕末の偉人の中でいっちゃん好きなんがこの人。その潔さ大胆さ、べらんめえ調の江戸弁も魅力の一つ。さて、江戸無血開城にフォーカスした本作。官軍の侵攻に戦慄する江戸市中。正にクライシスの飽和状態。武士も町民も、敵も味方も。迷走する人々が放つカオスが交錯する中、対峙する二人の麒麟児、勝と西郷。徳川、江戸、日本の行く末が彼らに託される。がっぷり四つの心理戦、ギリギリの駆引きにヒリヒリきます。英雄が英雄を知る、男は男を知る。シビれました。

2019/03/02

のぶ

幕末から明治維新に渡る変革を、勝海舟を中心にして描いた時代小説。慶応四年、官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。内戦を回避し江戸無血開城を実施するために、勝海舟は奔走する。切り札は西郷隆盛との和議交渉。史実であるので結論は見えているのだが、勝海舟がこれだけの行動を起こした事は初めて知った。この時代を描いた作品は他にも多数あるが、本書は大変に分かりやすく、人物造詣もしっかりしており、一つの政治小説とも捉える事ができる。幕末を扱った小説が好きな人にはお勧めの一冊。

2019/01/17

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