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ゴルディアスの結び目 (角川文庫)

ゴルディアスの結び目 (角川文庫)

ゴルディアスの結び目 (角川文庫)

作家
小松左京
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-09-22
ISBN
9784041073261
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あらすじ

「憑きもの」を宿す少女は、病室に収容されていた。精神分析医はその正体の追求を試みるが……。表題作のほか「岬にて」「すぺるむ・さぴえんすの冒険」「あなろぐ・らう゛」を収録した、衝撃のSF短編集!

ゴルディアスの結び目 (角川文庫) / 感想・レビュー

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Shun

哲学的かつ文学性の高いSF作品集でした。ここには著者曰く、<「もっとも個人的な旅」の備忘録であり、それぞれ「出発」「渦」「難破」「孤島」に関する、ほんの一行ずつのメモ>とされる4篇が収録されており、この形容を理解するには読み込みが足りないと感じています。ただ自分が生まれる前に書かれたSF作品なのに文体に古さは感じないし、超自然についての描写や哲学的な語りに目を瞠ります。特に4つ目の「あなろぐ・らゔ」で描かれる生命や自然現象を前に感じるあの美しさは、著者の眼から覗いているような臨場感が素晴らしかったです。

2019/09/20

白あん

100分de名著を見て。SFというジャンルは初めて。グロというかエログロが結構キツくて、いやそこまで書かんでもと思いながらでも読んじゃう。100分de名著の役者さん達の朗読が単調で暗くて、なんでこんな読み方するのか、もしかして本の雰囲気がそうなのかと思って実際に読んでみたら、やっぱ全然違うじゃん!「……」とか!も?も多用してあるし、人物はわめいたり泣き叫んだりしてるし、本当はめっちゃくちゃテンション高いじゃん!小松左京の迫力とテンションの高さを台無しにしてんじゃん!と吠えたくなりました。

2019/08/07

ぐっちー

私はずっと小松左京を誤解していて読まずにいた。何、このめくるめく世界観。宇宙へと突き出た岬で詩歌と薬物と死に塗れたり、心の闇を辿るうちに目玉がグルっと反転して内面と宇宙が裏返しにひっくり返ったり。凄まじい仮想体験、ほとんど読むトリップ。100分de名著、ほんと数多くのきっかけをくれます。ところで、違うかもしれませんが乾石智子さんの紐結びの魔導師3部作はゴルディアスの結び目へのオマージュが含まれているように思いました。

2019/07/28

イツキ

どの短編もすさまじい完成度と映像が浮かんでくる緻密な描写が素晴らしかったです。壮大な宇宙観が描かれる三編もとても読みごたえがあって面白かったですが、とある島を舞台にした「岬にて」のどこまでが現実でどこまでが麻薬に酔っぱらった老人たちの妄想なのか分からなくなるとらえどころのない雰囲気が特に印象に残りました。

2019/07/18

topobiblioteca

硬質で専門用語飛び交う行間から愛と優しさ溢れるSF短編集。少女の心の闇に侵入する標題作、壮大な宇宙空間に散る花火のようなラストの「すぺるむ・さぴえんすの冒険」が好き。弱者を見捨てない。見捨てるくらいなら一蓮托生だと作品を通して語られているように感じた。

2019/06/23

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