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逃亡小説集

逃亡小説集

逃亡小説集

作家
吉田修一
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-10-04
ISBN
9784041073872
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逃亡小説集 / 感想・レビュー

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starbro

吉田 修一は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。逃亡をテーマとした連作短編集、著者にしては薄目の本ですが、楽しめました。オススメは、酒井 法子を彷彿させる「逃げろお嬢さん」です。何十年も逃亡し続けるのは、本当に大変なことなんでしょうね。 

2019/10/30

旅するランナー

”Everybody's got a hungry heart”というフレーズが思い浮かぶ、吉田修一小説を読むと。スプリングスティーン「Hungry Heart」。溜まり溜まった鬱憤が爆発する暴走男のシリアスさ、教師と高校生の許されぬ純愛の切なさ、元アイドルと長年のファンによるチグハグな滑稽さ、網走番外地郵便男失踪ののんびりさ...充たされない心を持ち、自分の人生から逃げたくなった人たちを描く4編。異なるメロディのような短編の中の、吉田修一が作り出す文章のリズムが好きだ。

2019/11/11

hiro

題名から『犯罪小説集』に続くシリーズの作品だと気づく。読み始めると『悪人』の逃亡劇を思い出したが、4編の短編とも『犯罪小説集』や『悪人』ほど“凶悪犯罪”でもないためか緊張感は薄く、すらすらと読めた。しかし、なぜ一方通行無視の職務質問を受けただけで、大掛かりな事件に発展していくのかなど、歯止めが効かない怖さを各短編とも感じた。一方、元アイドルの行方不明事件が起き、偶然その元アイドルに出会ったファンの温泉宿の主人が、勝手な勘違いをしてやらかしてしまう行動には笑ってしまう。もちろん本シリーズの続編を期待する。

2019/10/26

修一郎

吉田修一版黒い報告書,シリーズ第二段です。勝手にそう呼んでます。今回も実際にあった事件をモデルにしているのでしょうが「逃げろお嬢さん」以外は実事件は思い当たりませんでした。軽犯罪を扱っているので記憶に残っていないのですね。ふとしたことで階段を転げ落ちちゃったという思いと当事者の心情はきっとこんな感じなんだろうなぁと感じは「犯罪小説集」と同じです。少し軽めです。4編の中では「逃げろミスターポストマン」がお気に入り。

2020/01/07

みどり虫

『犯罪小説集』同様、実際にあった事件をベースに書かれた逃亡劇4編だけど、『犯罪小説集』ほどは重くない気分で読み終えられた。ここから逃げ出したいって思ったことある人は多いんじゃないかな。例えば生活そのものからじゃなくて、今この場からとりあえず…みたいなことでも。ここではどの話も「逃げたけど…」ってところで終わっている。さて、この先どうする?戻るしかない、謝るしかない、マイナスからやり直すしかない。そんなことはわかりきってる。それでもさ、もう二度と逃げなくていい生き方を見つけられたらいいよね。難しいけどね…。

2020/01/12

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