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戒名探偵 卒塔婆くん

戒名探偵 卒塔婆くん

戒名探偵 卒塔婆くん

作家
高殿円
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-11-02
ISBN
9784041074244
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戒名探偵 卒塔婆くん / 感想・レビュー

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たっくん

東京、麻布。江戸時代から某藩家老の菩提寺、臨済宗妙徳寺派秋王山金満寺。春馬は、兄住職代行哲彦から「不用家族のどぐされ慕何」と無理難題を押し付けられる日々・・整地して新規の墓地にするため、「この墓は誰のものか突き止めろ」、寺に貢献した篤志家の「埋葬場所を探せ」、手がかりは戒名のみ、しかし、春馬の同級生には有栖川学院高等部「古文化研究会」会長外場薫、人と呼んで「戒名探偵」がいた、薫の推理は見事。さらに仏教界イメージアップ作戦、映画配給会社創始者の生前戒名、遺産を巡る骨肉の争いに巻き込まれる・・軽く読め面白い。

2019/03/09

ゆのん

出版社から頂いたプルーフにて読了。タイトルからしてコメディ色満載に感じる。連作短編形式で書かれていて最初の方は確かにコメディ的で面白い。徐々に深刻な感じになりグッとくる話に繋がる。初読みの作家さんだったが軽過ぎず重すぎず読めた。

2018/11/13

れみ

お寺の次男である高校生・金満春馬が、同級生の外場薫が、お寺と戒名にまつわる様々な出来事に出会うお話。戒名って名前の字を使ったりするのは知ってたけど、宗派によって決まりごとがそれぞれあるとか、今まであまり考えたことなかったなあ。それにしても外場くん、ものすごい知識量と推理力はともかく、エスパー?と思っちゃうところもあったり、謎な人物だなあ。冷たくあしらいながらも春馬を気に入ってそうなところもいいな。

2019/11/28

とろとろ

「僕に解読できない戒名はない」前代未聞の戒名ミステリー。話のとっかかりに戒名を持ってくるとは、目の付け所が見事です(^o^)。お寺の事情もさりげなく、それでいてシリアス過ぎなくてほどよくハチャメチャにしてあるので、とっても読みやすい。仏教用語も言葉のウンチクも様々込められていて、奥の深いところまでよく調べているんだなと思いましたよ。最初の3編は短編でしたが、最後は戦前から始まる八つ墓村みたいな結構長いお話で、戒名と何の関係があるのかとちょっと疑問もありましたが、面白かったから、まぁいいでしょう(^o^)。

2019/03/01

R

仏教蘊蓄満載の推理小説でした。戒名をヒントにその人やら、過去の縁者やらを当てるという推理で、手近なお墓問題とかで困った内容なんかを解決するというニッチな物語なんだが、かなり強引にキャラクタと展開、なにより雰囲気で押し切られる感じは嫌いじゃない。現代におけるお寺のありようについて考えさせられるテーマであるものの、そこに重きを置かずに、遺骨収集の話へ発展するのには驚いたけども、楽しく読まされてしまった。出オチでもないが、設定ありきでひねりだした感じが好き。

2022/09/05

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