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余命二億円 (角川文庫)

余命二億円 (角川文庫)

余命二億円 (角川文庫)

作家
周防柳
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-03-23
ISBN
9784041077672
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余命二億円 (角川文庫) / 感想・レビュー

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スカラベ

父親の延命治療を巡り二億円の遺産に翻弄される兄弟。最後に思わぬ真実が明らかになる。根幹のストーリーは単純で登場人物も少ないのでサクッと読める。狡猾な兄と腎臓病を患う弟とそれぞれの夫婦の対比から最初は弟に同情するところもあったが、なんだ、どっちもどっちじゃないかって気になった。作中で弁護士が人の値段について語る。人は自分の未来を買っているのであって過去のことにはビタ一文出さない。確かに慰謝料は老人は安くて医師の卵である若者はバカ高い。他に腎臓病治療の実態などいろいろと考えさせられることの多い小説でもあった。

2021/02/07

mr.lupin

工務店を営んでいた父親が不慮の交通事故で植物状態になった。次男の次也は父の延命治療を望んだが、長男の一也はそれに異を唱えた。父が亡くなれば、二億円の遺産が相続される。最初は兄弟のドロドロした相続争いの話かと思っていたが、予想を遥かに上回る奥深い内容でメッチャ楽しむ事ができた。家族とか兄弟とか親子とか夫婦とか、または絆とか色んな要素が積み重ねられた作品で、うまく纏められているなと感心した。 他の人にもオススメしたい作品かな。⭐⭐⭐⭐⭐

2022/08/12

hrmt

周防作品2作目。なんだか後味が良いんだか悪いんだか悩んでしまう本作。快復が見込めない父の延命治療をするのかしないのか。見込まれる二億円の遺産で皮算用する兄、頑なに延命を望む弟。兄の主張を嫌悪しながらもその現実論に頷いたり、弟の感情に同調しつつもその埒のなさに呆れたり。思わぬ打ち明け話にちょっとヒキつつ、この兄弟、どっちもどっちだ…と感じていたら思わぬ伏兵が…!“延命治療の是非”という軽い話じゃないはずなのに、身も蓋もない村上さんの持論と、本音と虚飾の悲喜交々に、苦笑いするしかありませんでした(^_^;)

2019/07/25

オスカー

葬儀の場面とか自分の体験と重ね合わせて、そうだったなぁ、とか納得のいくお別れなんてないだろ、と思う中に家族のいろんな問題が入っていて、最初は兄ちゃんサイテー!とだったのが、主人公お前もか……!な展開になり、ラスト近くにはへんな笑いが出てしまうほど。ラストはどうなんだろ、希望を持たせたってことなのかな? お金で身内が揉めるのはイヤですね。

2020/04/23

James Hayashi

初読み作家(女性作家)。生命保険はもちろん知っているが、高度障害保険金なるものもあることを知る。延命治療の選択や、人の命か金銭かという選択をカネに困った状況なら自分も考えてしまうかもしれないと思わせられた。読みやすい中にも真髄が突き通ったストーリーに、著者の他の作品に手を出して見たくなった。

2020/05/23

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