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妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか (角川ホラー文庫)

妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか (角川ホラー文庫)

妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか (角川ホラー文庫)

作家
榎田ユウリ
中村明日美子
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-03-23
ISBN
9784041078563
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妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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モルク

人と妖人を見分ける能力のある洗足伊織シリーズ第7弾。新たに女性弁護士ひろむの登場、どうする脇坂。今回は新興宗教から始まる洗脳。そして何より伊織と青目の父の影が…。今回も堪能しました。次作を早く読みたい!

2021/11/26

りゅう☆

SNSで妖人差別発言をしていた男女がダイイングメッセージを残して殺された。ある妖人団体を訪ねて脇坂は沖縄へ。実は同じ時期、伊織たちも旅行で沖縄へ。迷いの生じている伊織は離島で神女と会う。青目に苦しめられてる伊織が痛々しいけど、脇坂への毒舌が健在で嬉しい。捜査線上である宗教団体が浮上。そこには<麒麟>という妖人が崇拝されていたが、伊織曰はく麒麟>という妖人は存在しない。一体どういうこと?今回は常に「洗脳」に振り回される。誰がどんな手を使って誰を。様々な推測を伊織が覆す。絶対青目が絡んでるハズなのにラストで→

2021/05/25

カナン

愛と洗脳はどこが違う?というキャッチコピーの通り、一組の母子を中心に人間の憐れな妄念に溢れた巻でした。潰せど潰せど名を変え姿を変え人心を惑わす新興宗教やSNS。人はかくも脆弱で誰かのために他の誰かを犠牲にし続けることでしか自我を保てない。守ると助けるは違うと告げる神女の台詞が棘のように刺さる。脇坂と甲藤の愚直さと素直さが読者にとっての清涼剤のよう。どれだけ罪を重ねていても敵と見做していても、青目が救われない限り伊織が救われることも無いのだと証明されましたが、このまま次巻かその次でクライマックスでしょうか→

2019/04/13

つばめ

シリーズ7作目。人とは異なる遺伝子を持つ存在「妖人」。今回は麒麟とされ崇められる17歳の美少女と、謎のメッセージが刻まれた死体を巡るお話。青目の襲撃を受け、警戒しつつも日常を送る伊織たち。刑事の鱗田や脇坂、常磐が事件を追う中、やはりチラつくのは青目の存在。脇坂さんにも春が訪れそうだけど、大切な存在が増える毎に、青目の毒牙と蜘蛛の糸は絡んでいく。全てを守るためなら自分がどうなっても良いのか、それで残される者たちはどうなるのか葛藤する伊織。事件の幕引きは悲惨で、更に青目並みにヤバい奴が登場!?気になり過ぎる。

2023/10/17

カナン

狂わんばかりに餓えて欲しいならいっそくれてやりたい。与えられるものなら与えてやりたい。でもそれは命を捧げるよりも困難で救いが無いなら、互い何処へ行けばいいのだろう。「貴女」しかいない。「貴方」しかいない。稲光。封じて引き攣れた瞼の傷。壊れゆく心の城。真新しい血の臭い。鳴いて叫んだ麒麟。私の娘。私の弟。守ることと支配することと、殺されたいほどの憎しみと殺したいほどの愛の違いは何処だろう。季節は次々と移り変わる。その速度が年々早く感じられるのは、自分達がいつかはただ死ぬだけの生き物だと知っているからだろうか。

2020/04/03

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