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人生パンク道場 (角川文庫)

人生パンク道場 (角川文庫)

人生パンク道場 (角川文庫)

作家
町田康
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-02-23
ISBN
9784041078686
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人生パンク道場 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ふう

一つの質問に長い答えで15ページ。短いものは4行。どちらにも、いえ、すべての答えに町田氏のやさしさやまじめさが感じられます。こんなふうに視野が広がり深まるのなら、相談者も納得。すぐに解決とはいかなくても、忍耐強く考えて行動しようと思えたはずです。小説でもそうですが、ギャグのような文章の中に散りばめられた美しい言葉の数々が心に沁みました。息子の進路に悩む父親への言葉。『親が子に与えられる唯一のものは星を見て進むべき方向を知るための羅針盤。なるべく善きことをし、なるべく悪しきことをすな…。』⇒

2019/04/10

HANA

人生相談である。人生相談物を読むのは『中島らもの明るい悩み相談室』以来であるが、向こうの悩みがネタに振り切れていた分、本書に収録されている悩み「会社に行きたくない」「ダイエットできない」が妙に深刻に感じられる。世間一般の悩みのはずだけど。回答も一見笑いに流されるようで、その実問題の原因を掘り下げて回答しておりこういう考え方もあるんだと感心する事しきり。でも恋愛相談のバンドを会社規模にするって解決は笑うしかないよなあ。人間生きている以上悩みはつきもので、何となくそれに立ち向かう元気をもらえる一冊であった。

2019/03/21

buchipanda3

町田康センセによる人生相談。いやあ面白かったし、ためにもなった。人生に迷い、傷ついている現代人からの悩みは様々。好きだ、嫌いだ、酒やめられない、阪神ファンの妻が許せない、会社に行きたくない、ダイエットできない、などなどよく聞くご相談。そんな好き勝手に言ってくる悩みにも真摯かつ紳士的にお答えしてくれる著者。決して珍回答ではござらん。これはそうかもしれん、というところまで問題の原因を掘りに掘り下げて解決案を導いている。なので理由も明快。悩み解消でもあるが、生き方指南でもある。生きてる間は楽しみたいものだ。

2019/03/20

アマニョッキ

やった!文庫の感想一番乗り!天才町田康さんのレビュー一番乗りなんて嬉しすぎますなあ。いやもうこの作品最高ですよ。様々な人たちのお悩みを町田康さんがズバッと、いや、ぬるっと解決していきます。もうお腹痛い…腹よじれる…って思いながら、気づけば悟りをひらけそう!いや本当まじでまじで。らもさんの名シリーズ「明るい悩み相談室」の再来のよう。こんなにくだらなくてためになる本はない!すでにこれをプレゼントしたい人が頭のなかに三人ほどいるので、差し出された方はすみませんがなにも言わず受け取ってくださいまし。

2019/02/26

Shoji

人生相談である。読み始めは、「お笑い頂戴的な軽いノリの人生相談やな」と思った。読み進めるうちに、真面目に読んでいる自分がいた。書いている内容は本当に軽いノリなのに不思議だ。町田康さんが伝えたかったのは、「無常。私たちは怒りも悲しみも忘れてしまうことができる。忘れるからこそ生きることが出来る。(本文より引用しています)」ということだろうか。肩ひじ張らずに気楽に生きて行こう!

2019/03/10

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