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毒よりもなお

毒よりもなお

毒よりもなお

作家
森晶麿
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-03-01
ISBN
9784041079621
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「毒よりもなお」のおすすめレビュー

自殺志願者サイトの管理人が知人だと気づいたカウンセラーは… 結末で必ず騙されるどんでん返し!

『毒よりもなお』(森晶麿/KADOKAWA)

 どんでん返しの結末にワクワクさせられる小説は、巷にたくさん溢れている。しかし、本稿で紹介する『毒よりもなお』(森晶麿/KADOKAWA)は、私たち読者の予想をはるかに超える、まったく新しいどんでん返し小説だ。

 物語の主人公であるカウンセラーの美谷千尋はある日、今道奈央という自殺願望がある女子高生と出会い、「首絞めヒロ」という人物のTwitterアカウントを知る。「首絞めヒロ」は“首絞めヒロの芝居小屋”という自殺サイトの管理人で、自殺志願者を募っていることが判明。犯罪のにおいを感じた千尋は「首絞めヒロ」の正体を調べ始めるが、彼が千尋自身の第ゼロ号の患者であった「ヒロアキ」であることに気づく。

 ヒロアキと千尋の出会いは、8年前に遡る。当時高校3年生だった千尋は路上でいきなりヒロアキに首を絞められたことを機に、彼を患者第ゼロ号として観察することを決意。ヒロアキと会話を重ねながら、彼が起こしてきた過去の事件や両親の秘密を調べ上げていった。

 しかし、ヒロアキを知ろうとすると、千尋自身の父親との絶望的な記憶が思…

2019/5/11

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毒よりもなお / 感想・レビュー

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よつば🍀

なんとも宙ぶらりんな読後感。256Pまではテンポの良い面白さで一気に読める。猟奇的な犯行を繰り返す「ヒロアキ」は自殺サイト<首絞めヒロの芝居小屋>の管理人「ヒロ」と同一人物なのか、そしてその人物とカウンセラー千尋の結末はどうなるのか、凄く気になってページを捲る手が止まらない。しかし残り50Pからは全く想像の範疇にない怒涛の展開が待っていて思考が振り回され、それまで読んで理解した部分が全て覆される。かなり狙い過ぎた感があり一度読んだだけでは理解出来ない。ストレートに進んだままのラストの風景も見てみたかった。

2019/03/22

さっこ

初読みの作家さん。自殺サイトの管理人ヒロは、自分の知っているヒロアキではないか、過去の強烈な思いと事件の真相を探る主人公のカウンセラーの千尋。いろいろな伏線を回収した時あっ!と驚かされるのだろうけど、いろいろとこんがらがって、ちょっと分かりづらくて素直に驚かされることができませんでした。

2019/03/21

のんぴ

#毒よりもなお#NetGalleyJP 最後、どの人物が実在でどの人物が虚構なのか、どの話が実際の出来事で、どの話は小説なのか、妄想なのか、煙にまかれた感じ。ただ家庭が人間の心を作る基盤なので、愛のない親に育てられた子供は不幸だし、実際にありますが、しつけと称して親の思い通りに無理に従わせることは決してやってはいけないことだということはすごくよくわかりました。

2019/03/05

すももんが

いかにもJPOPに出てきそうな言葉シリーズ、何てネタになりそうな言葉の羅列。観念的な言葉は心の表面を上滑りしていく。何も心に染み込むものがない。私の心が瑞々しさを失ったのだろう。

2019/07/06

Norico

殺人鬼とカウンセラーといえば、本文中でも出てくる「羊たちの沈黙」が想起される。最後のあたりで、どこまでが真実なのかよく分からなくなってしまった。登場人物がよく聞くフジファブリック懐かしくて、かけながら浸って読んだのに…自分の読解力のなさが残念…

2019/08/04

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