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冤罪犯 (角川文庫)

冤罪犯 (角川文庫)

冤罪犯 (角川文庫)

作家
翔田寛
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-07-24
ISBN
9784041080375
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冤罪犯 (角川文庫) / 感想・レビュー

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タイ子

幼女誘拐殺人事件が2件連続して起こる。性犯罪の被害者として殺された幼女たち。よく似た事件が7年前にも起こり、容疑者は逮捕され死刑宣告されたのち獄中で自殺していた。あまりにも酷似した事件に、警察内部で意見が紛糾する。もしかすると、過去の事件の模倣犯なのか?それとも、7年前は冤罪だったのか?過去の事件内容も挟みながら進むストーリー展開。警察として最も恐れるべき冤罪事件。かつての事件に携わった刑事との確執の中、執念の捜査は続く。そして、隠された真相が暴かれる。面白かったです。

2020/08/10

nemuro

2007年4月にブログを始めた頃から本の購入記録をブログ(ジュゲム又はアメブロ)に投稿(タイトルは書店名)することが習慣化している。今年7月中旬、俄かにアクセス件数が増加。<アクセス解析>によれば、どうやら「札幌弘栄堂書店アピア店」(2019年9月24日の投稿)の記事がその要因。翌日の北海道新聞(朝刊)には「弘栄堂書店 全3店閉店へ 札幌 常連客から惜しむ声」が報じられ「今月18日にはアピア店の営業を終了」とあった。3年前、函館からの帰路に買った本書がアピア店での最後の購入となってしまった。悪くなかった。

2022/09/23

タケチヨ

過去と現在に起きた酷似する幼女誘拐殺人事件に奮闘する刑事たちの物語。捜査を進めていくうちに模倣犯や過去の事件の冤罪といった可能性が浮上し、狼狽し圧力をかけてくる上層部の傍らで真相追求の為に走り回る刑事たちの活躍が地道ながらも読みごたえある面白さでした。最終的に真相を知ってしまえば何人かの刑事たちの手により事件が複雑に迷走化してしまった感は否めないのですが、警察組織という一筋縄ではいかない世界の中で自分自身を貫き通すが故の結果だとするとある意味現実味溢れるラストだったかなと。続編の『黙秘犯』も読んでみたい。

2019/11/12

らび

初めましての作家さんです。千葉県民への挑戦状!だと?ならば受けて立たねば!幼女の無残な遺体がブルーシートの覆われ発見された。その手口から7年前に同様の事件の模倣か?同一犯の可能性も?しかし7年前の犯人は死刑判決後、刑務所で自殺を遂げていた・・。事件を複雑にさせたのは双方の現場から採取された「白い犬のぬいぐるみ」の繊維が同一であったため。それと後から出てきた「チェックのシャツ」が捏造と思われ・。冤罪の2の二文字が上層部を保身へと走らせる。派手な刑事ものではなくこれを地道な捜査というのでしょう。面白かったです

2019/11/04

のぼる

事件そのものは陰惨で救いようが無く、被害幼児の親の描写が多ければ、大変辛い読書になったと思うが、7年前に起こった類似の事件との関連、冤罪なのか模倣犯なのかの捜査の描写に重点が置かれ、警察小説として、なかなかの読み応えだった。 もっと読んでるように思っていたが、まだ3冊目の翔田さん。他の作品も読んでみたい。

2020/09/22

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