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エミリの小さな包丁 (角川文庫)

エミリの小さな包丁 (角川文庫)

エミリの小さな包丁 (角川文庫)

作家
森沢明夫
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-06-14
ISBN
9784041080542
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エミリの小さな包丁 (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

何もかも失ったエミリ。逃げるように祖父のところに。朴訥な祖父の大三さんとの生活。大三さん、やはり孫がかわいいらしく、不器用ながらエミリを見守る。大三さんだけではない。町の人々の優しさが、エミリの傷を癒してくれる。そして、人の優しさだけではない。どんな気持ちでも、美味しい料理が心を救ってくれる。大三さんの料理が食べたい。房総の町で人と触れあいたい。「世界は変えられなくても、気分は変えられる」なんて、いい言葉なんだ。やはり、森沢明夫の小説は最高である。本を読み終えたとき、凜、凜、と風鈴の声が聞こえてきたよ。

2024/02/29

おしゃべりメガネ

数あるほっこり名作揃いの中でも、かなりほっこり度が高いと思われる本作です。ココロにキズを負ってやむなく祖父が一人で暮らす田舎の港町へやってきた「エミリ」。15年ぶりに再会した祖父はかなり寡黙な人で、なかなか距離感のつかみにくい人です。しかし、二人で少しずつ会話しながらも並んで作る料理の時間は、お互いの距離をぐっと縮めてくれるように。そんなシンプルな暮らしの中で地元の人々との交流も、彼女の支えとなり、少しずつ彼女は癒されていきます。とにかく物語の最初から最後まで、料理の描写が秀逸で、お腹が好いてしまいます。

2021/09/12

kanegon69@凍結中

あったかい話だった。森沢さんの小説はどうしてこんなに慈愛に溢れているんだろう。千葉の房総半島に行きたくてウズウズしてしまう。最初のプロローグが何やら物騒な感じでどうなるかと思いきや、読み終わってみると全く違う景色に。まさに森沢マジック!美しい海辺の風景、凛となる風鈴の音、会話少な目でも2人並んで料理する光景が目に浮かぶようで素敵でした。そして数々のうまそうな漁師飯!あぁ食べたいと何度思った事か。最後は胸がキュンとなる切なさと、押し寄せる暖かい気持ちに包まれて、素敵な読後感でした。

2019/08/29

相田うえお

★★★★★20052【エミリの小さな包丁 (森沢 明夫さん)】もう、第1章で星5確定の素敵な話でした!『令和2年度 相田うえお賞ノミネート作』です。(そんな賞はいらないって?) いつもながら森沢さん作品は心に響くものがありました。両親の離婚で独りで暮らしていた主人公の彼女は、ある事が原因で心に傷を負い、仕事を辞めて都会から母方の祖父が暮らす港町に。祖父や心温かい周囲の人達と過ごす時間のなかで少しずつ立ち直っていきます。と、話は流れていきます。作品内で出てくる料理がとても美味しそうで腹が減ってきますよ。

2020/05/04

machi☺︎︎゛

大好きな森沢明夫さんの本。東京で心も体も疲れ果てたエミリは15年ぶりに祖父の住む寂れた田舎町へ逃げる。初めは15年の距離が中々縮まらず気まずい感じだったけれどそんなエミリを祖父の美味しい料理と小さな町の人々が救ってくれる。自然のものをなるべく自然に近い形でいただく。それが最高の贅沢で最高の料理。森沢さんの話に度々出てくる風鈴が今回もいい仕事をしていて泣かされた。もっともっと島での暮らしぶりを読んでいたかった。

2024/02/02

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