覆面作家の愛の歌 新装版 (角川文庫)
覆面作家の愛の歌 新装版 (角川文庫) / 感想・レビュー
Syo
古い方で読んでるんだろうなぁ 北村薫 好き
2022/12/06
kochi
〈再読〉新興劇団の売り出し中の女優殺人事件。一番怪しい人物には、殺害時刻に現場から離れていたというアリバイがあった。被害者の婚約者に相談を受けた覆面作家は…(表題作) 狡猾な犯人との心身両面での死闘や、リョースケの思わぬ行動とそれに対する千秋さん(内弁慶版)の意外な仕返し等、シークスピア劇顔負けのシリーズ白眉の表題作が見事。千秋さんが先輩編集者のワープロ用紙へのメモ「ここで…お待ちしております」の自己言及的謎を解いて銀座駅の待ち合わせ場所を言い当てるシーンではちゃんとその場所の挿画が登場。こうでなくては!
2023/04/03
Kei.ma
とにかく、会話にテンポがあって面白い。その会話の大半は、謎多き作家探偵と誰かさん、例えば、リョースケさん、静さん、怪しい人の関係にある。少し想像力を働かせると、北村薫さんと、北村薫さん‘(ダッシュ)が表情付けて喋りあっているのが見え見えで頬が緩んでしまう。ところで、筋書きだが犯人の行動が合理的であるか否かよりも、惨めな手法を取り後で頭を抱える場面に出会うとむしろ読者は同情するのだ。心地良く楽しんだ。挿し絵が可愛く好ましいし、どんな歌にも愛が感じられたから。
2020/05/24
ジュンコ
新装版にて再読。痛快!登場人物みんないい味出してるなぁ。
2019/08/13
スリーピージーン
お嬢様、作家というより探偵ではないか?書いている暇がないじゃないか。なんとアクションもありトリックもあり。こんな危険なことをお嬢様に許すなんて執事たちも苦労していらっしゃる。リョースケ・ユースケ兄弟の息もぴったりで安心。わかってるけどヒヤヒヤします。高野文子さんのイラストの手柄もあり、お嬢さんのファッションがすてきで彼女のイメージが膨らみます。お帽子がお好きなようですね。
2023/12/10
感想・レビューをもっと見る