君待秋ラは透きとおる
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君待秋ラは透きとおる / 感想・レビュー
あも
君待秋ラ、19歳。ものすごく外連味ある名前よね。ザ・主人公って感じでさ_この世界には"匿技"という物理法則で解明不可能な超能力を持つ者たちがいる。匿技師の所属する国の機関に勧誘された秋ラは秘めた歴史を知り、新たな事件に巻き込まれていく…。どうですか皆さん!このバリッバリのエンタメ(&厨二)感溢れる設定と展開!そして、能力バトルってやっぱええよね!と再認識する映えるアクション。詠坂さんの小難しい感じも厨二設定を良い感じで中和してくれている。高まるぅ~!この胸のワクワクが消化不良なので絶対続き書いてください!
2019/11/15
buchipanda3
「君待秋ラ」とは主人公の名前。人名からして個性的だが内容も著者らしい独特な味を堪能させてくれた。透明化、鉄筋生成、座標交換など特別な能力を持つ匿技士(とくぎし)たちを描いた小説。ジャンルは敢えて言えばミステリ要素のある異能人間ドラマかな。各能力については科学的な見解が付けられ細部の拘りが面白い。特に透明人間の描写をそこまで考えるとは。光速操作の能力も興味深い。丁寧に説明してるなあ。終盤の事件ではある人物の隠された思惑が明かされ匿技士の悲哀を感じた。ただ終わり方は心地良い。最後に著者ファンは思わずニヤリと。
2019/07/12
カノコ
分裂、猫化、鉄骨生成。様々な能力「匿技」を持つ人々による異能バトル。読む前は謎なタイトルだと思ったが、実際はそのままの意味だった。君待秋ラは透きとおる匿技を持つのだ。あらすじはすごく面白そうと思ったのだが、今作は壮大な283ページのプロローグといった感じ。能力の設定や派閥の話を理解して入り込む前に終わってしまった。とは言え、細部まで練り込まれた匿技の設定や、異能を持つが故のマイノリティ的な疎外感はとても興味深い。シリーズ化するなら、もっと存分に派手に匿技を活かした異能バトルを読んでみたいところ。
2019/11/14
geshi
リアリティを少し上げたストレートな異能バトルものと思いきや、読者の予想をいいように裏切る展開にきりきり舞いさせられた。頭を使った異能バトルそのものの面白さもさることながら、登場人物の人間味が魅力的。理屈に合わない能力を科学者が何とか理論づけようとし、自らの力を見つめ直すことで恐れに立ち向かえるようになり、ちゃんとキャラが人間してる。敵対する存在が現れ、闇の歴史が明らかにされるくだりで、まさか君待秋ラが主人公ではないと明示されるとは。ラストで「開眼」する物語的帰結の巧いこと。
2020/06/07
のりすけ
話が進まない…。特殊能力を持った方々の説明がほとんど。後半ようやく話が動くけれど、これはシリーズ物になるんでしょうか。
2019/09/18
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