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ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚

ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚

ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚

作家
南條竹則
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-01-07
ISBN
9784041083260
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ゴーストリイ・フォークロア 17世紀~20世紀初頭の英国怪異譚 / 感想・レビュー

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rinakko

大好きのツボに溢れている、装幀も素晴らしくておとっときな一冊になった。様々なイギリスの幽的民譚(と、その関連本)が紹介されていく中、うわっ…と思わず声が出たのはジェイムズ・ブランチ・キャベルの「コリンナについて」。『ジャーゲン』の作者の短篇が読めて、しかも登場人物がサー・トマス・ブラウンて、ててて…。他にも、尾崎翠「こおろぎ嬢」からフィオナ・マクラウドへの流れ、意外なところに『ヴァテック』の作者ウィリアム・ベックフォードの姿…などなどでこりゃ堪らん…と。バラッドを堪能出来たのも嬉しいし、語り口にも痺れた。

2020/02/04

ハルト

読了:◎ 「幽」連載の、英国怪談のフォークロアと文芸が混じりあった怪奇譚を紹介するエッセイ。英国幽霊話の翻訳で著名な著者らしく、バラッドと呼ばれる物語詩や民間伝承を元にした作品、実体験談等を軽妙な語り口で紹介してくれる。ファム・ファタルに魔女、屍蝋燭、地獄に悪魔等の、怪談好きとしては一読の価値ありな一冊でした。

2020/02/20

Susumu Kobayashi

主としてイギリスの怪奇実話を集めた本。インクが紫色なのは珍しい。「我々は地獄を悪魔の故郷のように考えてしまいがちだが、そうではない。悪魔は堕天使なのであるから、故郷は天国だ」(p. 124)。言われてみれば当然の指摘だ。『老水夫行』の「「行」は「薤露行」の「行」と同じで、中国の韻文の一ジャンルを意味する」(p. 321)。著者も「行く」の意味だと思っていたとのこと。ぼくもそう思い込んでいた。あとがきにあるドヴォルザークの『交響曲第7番』第3楽章にまつわるエピソードに笑ってしまった。

2020/03/12

ハルバル

英国怪奇党は必読也。フォークロアの落ち穂拾い的な書物。作者と嗜好も思考も合う諸氏にとっては垂涎ものの話題が続々。個人的な収穫としてはアーサー・マッケンの熱烈なファンだったという作家、ジェイムズ・ブランチ・キャベルの「コリンナについて」だろうか。「原罪」を犯す異界への侵犯物で、多くのマッケンオマージュの中では傑作の類。これを読めただけでも買った価値はある。しかし「迷いの森」が紹介されているゴーズワースにしてもそうだが、どうもマッケンは奇人の好む作家のようだ。装丁も素晴らしく、文字の紫インクも挿画も素敵。

2020/02/26

gibbelin

「幽」連載の、実訳ありが嬉しいエッセイの単行本化。真冬にみる夏休みの夢のよう。先達への敬意に満ちた文章も造本もゴーストリイ!

2020/02/18

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