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高校事変 II (角川文庫)

高校事変 II (角川文庫)

高校事変 II (角川文庫)

作家
松岡圭祐
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-07-24
ISBN
9784041083963
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「高校事変 II (角川文庫)」のおすすめレビュー

ミリタリーファン必読! 松岡圭祐が生んだ“史上最恐のダークヒロイン”が、日本社会の闇に立ち向かう!

『高校事変 II』(松岡圭祐/KADOKAWA)

「千里眼」「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」「特等添乗員α」「水鏡推理」…。どうして、松岡圭祐が描くヒロインたちは皆、こんなにも魅力的なのだろう。容姿端麗、頭脳明晰。瞬く間に解決されていく数々の事件。読者たちはページを読む手を止めることができず、気づけば、松岡が生み出す世界にのめり込んでしまう。

 そんな松岡の新シリーズ「高校事変」を、もうあなたは手にとっただろうか。この作品に登場する、女子高生・優莉結衣がもたらす衝撃は、あまりにも大きい。「史上最恐のダークヒロイン」とでも形容すれば良いだろうか。松岡圭祐といえば、「人の死なないミステリー」をイメージする者も多いだろうが、この作品は正真正銘のバイオレンス小説。ミリタリーファンの間で大好評のシリーズなのだ。

 このシリーズのヒロイン・優莉結衣は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はないが、17歳になった今でも、常に警察や公安から目をつけられている。第1巻では、結衣の通う武蔵小杉高校に、総理大臣が…

2019/7/27

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『高校事変III』(松岡圭祐/KADOKAWA)

 角間が妙な顔になり、カバンからタブレット端末をとりだした。画面にタッチすると、名簿一覧が表示された。「中学部か。入学候補者は全員、私が直接訪問することになってるんだが」

 助手席の倉橋が振りかえった。「健康育児連絡会のほうでも、そんな話はきいてません。どこの推薦だろうと、うちを通すはずですが」

 タブレット端末の画面に指を滑らせながら、角間がつぶやいた。「優莉。優莉……。ないな」

 結衣も画面をのぞきこんだ。中学部名簿、ヤ行の欄は、山本の次が横井になっていた。優莉凜香の名は見あたらない。

 当惑をおぼえる。妹の動向を知りたくて見学にでかけたのに、学園長も橋渡し役も関知していないようだ。

 ふいに倉橋が声を発した。「おや。なんでここに入るんですか」

 クルマはいつしか公道を外れ、工場らしき敷地へと乗りいれていく。照明は消灯し、辺り一…

2019/11/19

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『高校事変III』(松岡圭祐/KADOKAWA)

 見学訪問を承諾した結衣の意思は、猪原の連絡により、夕方までに角間らに伝わったらしい。あわただしいことに、翌朝には迎えにくる、そんな返事を受けたという。

 葛飾東高校へは施設職員が電話してくれた。翌日の欠席は了承された、施設職員が結衣にそういった。映像の件が高校に知らされたかどうか、そこはきかなかった。どうせそのうちネットで噂になるか、マスコミが記事にするだろう。

 朝の暗いうちから、施設の雨戸は開け放たれる。窓の外に見える漆黒の空は、青みがかってすらいない。とはいえそんなに早くもなかった。冬のこの時期、日の出は午前七時近い。みな通学に備え、とっくに起きだしている。

 結衣は葛飾東高校の制服を着た。そうするよう指示されたからだった。スマホ充電用のUSBケーブルを、忘れずリュックにおさめる。階段を下りていくと、朝食の準備が半ば進んでい…

2019/11/18

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高校事変 II (角川文庫) / 感想・レビュー

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W-G

アクション派手派手で、バタバタと人が死んでゆくのは相変わらず。なのに平凡な内容。その要因を考えると、敵役の設定のせい。前作はテロリストグループだったのが、今回は強力なラスボス不在のまま、売春グループ(といっても二人だけ)/ヤクザ/金持ち/連続殺人犯をサクサク誅殺するだけ。特殊スキルも戦闘のためでなく、警察/公安から身をかわすために使われるのがほとんど。相手が強大だからこそ「半グレ集団に育てられたからって、そんなに強くなるか?」という、基本前提に目をつぶっていられたのに、悪い意味でそこら辺が浮いてしまった。

2019/08/04

starbro

新型コロナウィルス対策購入シリーズ第十五弾、昨日に続いてⅡです。JK必殺仕置き人もしくは女ランボーのような大活躍でした。Ⅰよりもリアリティがあって面白かった。続いてⅢ巻へ、次巻はどんな展開になるか楽しみです。トータルの感想は全六巻読了後に。 https://promo.kadokawa.co.jp/matsuokakeisuke/ 【読メエロ部】

2020/04/25

海猫

印象を映画のタイトルで例えると「ダイ・ハード」の続編は「96時間」でした、といったところ。今回の敵はJKビジネスやら特権階級やらで現実感あるし、最近の出来事をスッと盛り込む、著者のフットワークの軽いことよ。前回は巻き込まれて反撃だったが、今回は犯罪組織に殴り込みなのでヒロイン・優莉結衣はより能動的に。精神的肉体的に強いわ頭はキレるし、迷いなく行動する。その上でバイオレンス度も前作よりアップ。血しぶき飛び散るが、殺される方は最低のクズたちなのでむしろ爽快。次巻への引きもあって9月に続編なので、楽しみに待つ。

2019/07/30

三代目 びあだいまおう

怒涛のストーリー疾駆が半端ない!日本を震撼させた半グレ集団リーダーの娘、優莉結衣。今回はJK風俗に関わり拉致監禁されているJKを救い出すべく静かに動き出す結衣の超規格外の活躍!興奮冷めやらぬ中、ページが光速の如く捲られていく。一人の女子高生が暴力団を壊滅させ、逃走中の手作り武器で一瞬の内に10数台の車と数十人の敵を吹き飛ばし、横浜から逗子の山中へと僅か17分で瞬間移動するんです!美しく華奢な女子高生がですよ。稀代の犯罪王から仕込まれ身に付けた術は桁違い!愛すべき最強ヒロイン、痛快‼️🙇#ニコカド2020

2020/11/09

青乃108号

前作のテンションがだいぶんトーンダウンしてる。結衣の作戦行動も高度過ぎていちいち何やってるのかわかり難く、解説の為の記述がどうしても長くなりテンポが悪い。何よりも拉致された女子高生の救出がメインのミッションであり一刻を争うはずなのに、途中からその事は忘れられたように物語は脇道にそれてしまう。もっとハラハラさせる展開に出来たろうに。ドラえもんのポケットみたいな秘密のコンテナは何でもありで、もはや何をか言わんやである。2作読んだからもういいかなと思ったところでラストの一行。はい、やられました。3作目読みます。

2023/08/11

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