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高校事変 II (角川文庫)

高校事変 II (角川文庫)

高校事変 II (角川文庫)

作家
松岡圭祐
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-07-24
ISBN
9784041083963
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あらすじ

世間を震撼させた「武蔵小杉高校事変」から2か月――平成最悪のテロリストの次女・優莉結衣は新たな場所で高校生活を送っていた。そんな中、結衣と同じ養護施設に暮らす奈々未が行方不明に。さらに、多数の女子高生が失踪していたことも判明する。結衣は奈々未の妹に懇願され調査に乗り出すが、JKビジネスや特権階級の存在など、日本社会の「闇」の数々が浮かび上がってくる。問題作ダークヒロインシリーズ第2弾!


「松岡圭祐作品を手にしたらすぐに、躊躇なく読み始めるべきである。なぜなら、それぞれがいま書かれるべくして書かれた作品だからだ。」
タカザワケンジ(書評家)文庫解説より

ジャンル

「高校事変 II (角川文庫)」のおすすめレビュー

ミリタリーファン必読! 松岡圭祐が生んだ“史上最恐のダークヒロイン”が、日本社会の闇に立ち向かう!

『高校事変 II』(松岡圭祐/KADOKAWA)

「千里眼」「万能鑑定士Q」「探偵の探偵」「特等添乗員α」「水鏡推理」…。どうして、松岡圭祐が描くヒロインたちは皆、こんなにも魅力的なのだろう。容姿端麗、頭脳明晰。瞬く間に解決されていく数々の事件。読者たちはページを読む手を止めることができず、気づけば、松岡が生み出す世界にのめり込んでしまう。

 そんな松岡の新シリーズ「高校事変」を、もうあなたは手にとっただろうか。この作品に登場する、女子高生・優莉結衣がもたらす衝撃は、あまりにも大きい。「史上最恐のダークヒロイン」とでも形容すれば良いだろうか。松岡圭祐といえば、「人の死なないミステリー」をイメージする者も多いだろうが、この作品は正真正銘のバイオレンス小説。ミリタリーファンの間で大好評のシリーズなのだ。

 このシリーズのヒロイン・優莉結衣は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はないが、17歳になった今でも、常に警察や公安から目をつけられている。第1巻では、結衣の通う武蔵小杉高校に、総理大臣が…

2019/7/27

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『高校事変 II』(松岡圭祐/KADOKAWA)

 奈々未の意識は朦朧としていた。ラブホの部屋で手足を縛られ、旅行用トランクに押しこめられた、そこまでは記憶に残っている。身体を無理に丸めた状態のまま、暗闇のなか乱暴な運搬に耐えた。息苦しさのせいで失神しかけては、強い衝撃を受けるたび、現実に引き戻された。まだ死んでいない、その事実に涙がこぼれた。嬉しさなどかけらもない、ただ辛く悲しかった。生をつなぎとめることは、いまとなっては苦痛でしかない。

 またぼんやりと知覚が戻りつつある。トランクからは解放されていた。けれども依然として身体の自由はきかない。両手首は後ろ手に縛られたままだ。両足首もやはり固定されている。ずっと全裸だった。硬く冷たい床に這い、声を発する自由もない。嘔吐感は依然としておさまらないが、口をガムテープでふさがれ、吐くことさえ許されない。

 ひどく寒かった。タイル張りの床にはうっすらと霜が積もって…

2019/9/14

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『高校事変 II』(松岡圭祐/KADOKAWA)

 ベッドに潜っても、理恵は一睡もできなかった。そのうち夜が明けた。朝食の時間を迎えた。

 姉とふたりで過ごす部屋は手狭だと、いつも思ってきた。ひたすら窮屈だった。なのにひとりきりになると、ただ寂しさばかりが募る。先に着替えをすませ、理恵を起こしてくれる姉の声が、けさはきこえない。物憂げな気分のまま、二段ベッドの下段から抜けだし、江戸川南中のセーラー服を身にまとう。

 階段を下りていき、テーブルに近づいた。小学生の三人が味噌汁をすすっている。小三と小五の男の子がふたり、小六の女の子がひとり。理恵にとって、特に仲がいいわけでも、悪いわけでもない。家族とはちがう。ただ一緒に暮らしている、それだけの関係にすぎない。

 理恵はキッチンへと向かった。谷川裕子がマスクにエプロン姿で、鮭と昆布を複数の皿に盛りつけている。味噌汁の入った椀が、うっすらと湯気を立てていた。

 裕子の…

2019/9/13

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高校事変 II (角川文庫) / 感想・レビュー

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W-G

アクション派手派手で、バタバタと人が死んでゆくのは相変わらず。なのに平凡な内容。その要因を考えると、敵役の設定のせい。前作はテロリストグループだったのが、今回は強力なラスボス不在のまま、売春グループ(といっても二人だけ)/ヤクザ/金持ち/連続殺人犯をサクサク誅殺するだけ。特殊スキルも戦闘のためでなく、警察/公安から身をかわすために使われるのがほとんど。相手が強大だからこそ「半グレ集団に育てられたからって、そんなに強くなるか?」という、基本前提に目をつぶっていられたのに、悪い意味でそこら辺が浮いてしまった。

2019/08/04

海猫

印象を映画のタイトルで例えると「ダイ・ハード」の続編は「96時間」でした、といったところ。今回の敵はJKビジネスやら特権階級やらで現実感あるし、最近の出来事をスッと盛り込む、著者のフットワークの軽いことよ。前回は巻き込まれて反撃だったが、今回は犯罪組織に殴り込みなのでヒロイン・優莉結衣はより能動的に。精神的肉体的に強いわ頭はキレるし、迷いなく行動する。その上でバイオレンス度も前作よりアップ。血しぶき飛び散るが、殺される方は最低のクズたちなのでむしろ爽快。次巻への引きもあって9月に続編なので、楽しみに待つ。

2019/07/30

nayu

ヒロイン無双。    ダークヒロイン。    スーパーヒロイン。     もはや人間業ではない。      いやでもしかし“上級国民”ってワードは本当にNGみたいですね。“特権階級”が限界なんですかね。いやまぁどうでもいいんですが。       そして当初から気になっていた他の兄妹たちが登場しそうで次も楽しみですね。

2019/08/20

よっち

武蔵小杉高校事変から2か月。平成最悪のテロリストの次女・優莉結衣は同じ施設に暮らす奈々未の行方不明事件に再び巻き込まれてゆく第二弾。奈々未の妹に懇願され調査に乗り出す結衣、明らかになってゆく貧困JKビジネスや多数の女子高生失踪、特権階級の存在。最近流行のテーマも取り込みつつ売春斡旋者やヤクザ、連続殺人犯など分かりやすいクズ相手に、即席レールガンやムササビスーツまで使って成敗していく展開は痛快でしたけど、不器用な結衣の心境も少しずつ変化しているのか気になるところですね。まさかの妹登場でどうなるのか気になる。

2019/09/06

Yunemo

暴力を自在に操る殺戮の天使、この表現につきます。でも何となく表面的な部分にもなるのかな。本当の姿がどういう感じで表されてくるのかも一つの楽しみ。少女が成長過程で自然に備わるはずの知識、センスが身についていない今、今後のこの分野での成長過程の表現をぜひに。ベースは犯罪のノウハウと生き抜く力、そして暴力を振るいたいという隠された欲求。本作の暴力団壊滅に向けてのアクションシーン、まさかレールガンまで、それを隠すアリバイ作りの緻密さ、読み応え有り。おにぎりの使い方までに著者の細かい視点があり、成程ね、との納得感。

2019/08/18

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