再生(仮)
「再生(仮)」のおすすめレビュー
声優・緒方恵美の初の自伝が大反響! 結婚と離婚、事務所でのセクハラ、自身の発病、出演作品秘話まで、波乱万丈な半生が明かされる
『再生(仮)』(緒方恵美/KADOKAWA)
『新世紀エヴァンゲリオン』主人公の碇シンジ役をはじめ、90年代アニメ界を席巻した2大作品『幽☆遊☆白書』『美少女戦士セーラームーン』、最近も『地縛少年花子くん』などで声優界の第一線を走り続けている緒方恵美さん。初となる自伝『再生(仮)』(KADOKAWA)が今、大きな反響を呼んでいる。
膨大な私の「トライ&エラー」。それを越えた先に拡がった世界の話。
帯の裏表紙側に引用されている「はじめに」の中のこの文章が表しているように、本書には、著者が辿ってきたさまざまなできごとが記されている。
その生い立ちから、芝居と音楽に夢中になった学生時代。腰の故障によってミュージカル俳優を断念し、24歳で声優を目指して養成所入り。大人気マンガ『幽☆遊☆白書』のアニメ化で主要キャラクター(蔵馬)に大抜擢されるという幸運なデビュー。続く『美少女戦士セーラームーンS』への参加、そして庵野秀明氏から自作の主人公を演じてほしいという申し出を直々に受ける――。
と、全6章あるうちの前半部にあたる1、2章は、ドラマツルギーにおける起承…
2021/5/14
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再生(仮) / 感想・レビュー
ホッパー
声優 緒方恵美さんの自伝。あれだけトップで大活躍していた方が、裏でここまでの苦労を重ねていたのだということに感銘を受ける。 それでも前に進む強い人、尊敬します。シンエヴァをもう一度観たくなりました。
2021/07/02
いちろく
紹介していただいた本。著者によるこれまでの人生の回顧録。一般の我々視聴者側は、知らない、表に出ない情報も満載でビックリするような、他の声優なら触れないような業界(裏)話も多く、驚きの連続でした。きっとこれでも表に出せるレベルの内容なのだろうな……と。著者だから書けるファンの人へと、これから声優業界を目指す人へのメッセージとも受け取れた。正直、ご本人にとってもココまで明かす利点は少ないと思う。それでも、業界の今と未来の為にも書かなければいけない内容だったのだろうな、と。熱いメッセージの一冊でした。
2022/05/13
kei-zu
人気声優の自叙伝。エヴァのシンジ君ぐらいしか知らないのですが、信頼する書店のおすすめでしたので手を伸ばしました。おもしろかったです。 学生時代からの葛藤、実家を巡るトラブル、仕事上の人間関係。順風満帆とばかりはいえない人生の中、懸命に対処されてきた著者に励まされます。 新劇場版でのシンジ君の再演に当たり、「よく14歳でいてくれた」と言われたというエピソードにはグッときます。
2022/04/27
舟華
「………緒方さん!!」と読み終えたときにつぶやいてしまったほど凄まじい方だった。蔵馬でデビューし順風満帆状態でここまでこられたのかと思っていたらとんでもない。相当なご苦労をされながら突き進んできた方であった。お体を大切にしていただきながら、まだまだご活躍を期待したい。それ以外言えないよ…。個人的に「今」読めてよかった。腹をくくれた。 ◆この本を読み始めた日に緒方さんは声優アワードで賞を取られた。その時のスピーチがまた緒方さんらしくてまた惚れた。
2022/03/06
鳩羽
声優緒方恵美の来し方を綴った自叙伝的な一冊。子どもの頃からの負けず嫌いさと、やりたいことは何とかしてやろうとする頑固さは微笑ましくも思えるが、組織にハラスメントを受けたり対立したりしつつも、組織のメリットをなんとか活かそうとしていくところなどは、打たれ強く成長してきた過程を見るようで、すごいなと思う。幽白とセラムン時代のアニメージュとか懐かしすぎるし、私が初めて買ったCDが「Half Moon」なので、なんかしみじみと読んでしまった。あと、どこに出てきても庵野監督の存在感が強すぎて。
2021/06/25
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