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ししりばの家 (角川ホラー文庫)

ししりばの家 (角川ホラー文庫)

ししりばの家 (角川ホラー文庫)

作家
澤村伊智
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-01-23
ISBN
9784041085431
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事故物件を転々と移り住み、いまや東京と大阪、沖縄にワケアリな自宅をもつ芸人・松原タニシさんとおそらく日本初の物件ホラーアンソロジーを編んだ怪奇幻想ライター・朝宮運河さん。インタビューでは〝家の怖さ〟について語っていただいた。松原さんと朝宮さんオススメの物件ホラー作品を一挙に掲載。松原さんが執筆に際し影響を受けた本もご紹介!

松原さんのセレクト

『現代百物語 新耳袋 第六夜』 木原浩勝、中山市朗 角川文庫 590円(税別) 「第九章、京都の幽霊マンションについての話がおすすめ。自分たちを見せ物にしようとする人間には、若い女の幽霊が『来たら後悔させてやる』と脅しをかける。離れていても行動を逐一見張られていることがわかったりもして、事故物件の中でも図抜けて気持ち悪いです」(松原)

 

『わざと忌み家を建てて棲む』 三津田信三 中公文庫 700円(税別) 「忌み地とされている場所に、凄惨な過去をもつ家を移築して合体させる。まさに事故物件のラスボスをつくりあげたらどうなるか、を検証した小説。そりゃあ、いやなことばかり起きるに決まってます。検証過程には共…

2020/8/14

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ししりばの家 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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夜間飛行

昔の級友から家に招かれるのは気が重い。優しかったおばあさんは寝たきりになり、床には砂が積もっている。微かな違和感…は、訪問を重ねるにつれ真っ黒な裂け目を見るような恐れと嫌悪に変わる。でも断れない。この辺り、人を断ち切れない心理は自分にも覚えがあるだけに気持悪かった。その生ぬるさのせいで、おぞましいものの全体像が現れるまでのっそりと肌を撫でるような時間が流れていく。このじれったさが何ともいえず怖い。家の中は外と違う時間が流れており、それが人間関係を歪める。魔物は家という空間および時間に住むのだろう。2017

2020/06/21

アッシュ姉

家中に砂砂砂ああああ!おかしいのはこの家か、住人か、それとも私か。澤村さん五冊目。比嘉姉妹シリーズ前日譚。今までで一番怖くなかったが、吸引力は変わらずで一気読み。それにしても琴子姉さんヘビースモーカーああああ。

2020/11/04

Kazuko Ohta

これを買ったら読まずにはいられなくて、読みかけだったほかの本をほっぽらかしてしまった。その時点でもう取り憑かれている(笑)。小学生の頃に誰かから「西洋の幽霊は建物に憑くけれど、日本の幽霊は人に憑く」と聞いたから、恨まれるようなことさえしなければ怖い目には遭わないのだと自分に思い込ませてきました。だから、建物に憑く話ってめっさ怖いんです。その家に住んだが最後、脳内を侵食される。異常であることを異常であると思えない様子にゾゾーッ。そう思いつつもたいしてビビらず読めたけど、今晩はたぶん怖い夢を見るにちがいない。

2020/02/02

つばめ

澤村さんには本当に驚かされる…毎回新鮮な比嘉姉妹シリーズ、今回のキーワードは「家」と「砂」。中盤ではたと気付いたこと、解説にもあったけど安部公房の『砂の女』を思い起こさせるような煙たさ。その中に、得体の知れない何かの存在と、壊された人間と壊れている人間の模様。よくある霊とのバトルは大概俺強だが、比嘉姉妹は必ずしも最強ではない…不安も弱さも抱えて立ち向かい進む。霊がなくとも家や家庭、人間の歪みや綻びを絡ませているのが凄い澤村さん。「暴走する霊的ホームセキュリティ」の響きには悪いけど笑ってしまった。

2020/07/14

HANA

幸福な一家が住む家。そこには砂が深々と降り積り…。家を舞台にした怪異だが大概の幽霊屋敷をテーマにしたものは幽霊屋敷内部からの視点から怪異を描くのに対して、本書ではあくまで外部からの視点に終始している。そのため直接的な描写はあまり無いものの、ボタンがずれた様などこか居心地の悪さが読んでいる間付きまとう。あと怪異も「ぼぎわん」や「ずうのめ」みたいに直接的な物じゃないけど、何が起こっているかわからない怖さみたいなものはこちらの方が上かな。しかしぼぎわんもそうだが、この著者家族間の嫌なすれ違い書くの上手いなあ。

2020/02/01

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