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地には平和を (角川文庫)

地には平和を (角川文庫)

地には平和を (角川文庫)

作家
小松左京
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-06-27
ISBN
9784041086087
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地には平和を (角川文庫) / 感想・レビュー

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れみ

第二次世界大戦で降伏したはずの日本。しかし少年たちの手には銃が握られ、本土での抗戦が繰り広げられていた…(表題作)。ある科学者によって変えられた歴史、その主張がものすごく偏った思想に思えつつも深く考えるべき問題もある気がした。NHK-Eテレの「100分de名著」で取り上げられているのを見て手に取ったけど、表題作はもちろん、「日本売ります」もショートショート集「ある生き物の記憶」も面白かったし、読んでよかった。機会があったらもっと長いものも読んでみたい。

2019/07/27

shio

録り溜めた「100分で名著」を観て。本土決戦に突入し信州にいる大本営へ向かう瀕死の康夫少年。謎の青年が告げた「正しい歴史では日本は無条件降伏」は受け入れ難い“真実”だった…。実際に玉音放送を阻止するクーデターがあったことを思うと、まかり間違えば歩んでいたかもしれない行き先を示すものだと、背筋が寒くなる。「悲惨でない歴史かあるか?問題はその悲惨さから人間が何をかち得るかということだ。」後半のショートショート「ある生き物の記録」面白いんだけど、1つの話に入り込むタイプの私には、36編はものすごく疲れました😅

2021/08/29

テツ

表題作『地には平和を』を読みたくて購入。1945年に終戦を迎えなかった日本と、その日本に生きる少年兵を、そして「本当」の歴史なら君はどんな未来を生きたのかを描く小松左京の実質的なデビュー作。これがほぼ60年前に素人が創り上げた物語なんだということに驚愕する。今でも全く色褪せないテーマとストーリー。絶望的な歴史のIFを提示することで今日の平和について無理強いせずに考えさせる力。物語の面白さと力を実感できました。小松左京は久々に読みましたが良いな。掲載されている他作品も全てが素晴らしい。

2019/08/06

hide

昭和20年8月15日に終戦しなかったもう一つの世界。「日本はあの敗戦の中で何もつかまなかった。中途半端な妥協より徹底的な犠牲から何かをつかむべきではなかったか」時代を改変させてまでも著者が訴えたかったことは何なのか?地には平和を。では、天には何を願う。

2021/02/03

bura

小松左京短編集「地には平和を」。再読なのだが、よくよく本棚を見たら「地球になった男」(新潮文庫・昭和52年11刷)に収録されていた。歴史改変物の傑作だと思う。日本アパッチ族、日本沈没に繋がる根底にある作品だと思う。

2019/08/11

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