KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

饗宴 ソクラテス最後の事件 (角川文庫)

饗宴 ソクラテス最後の事件 (角川文庫)

饗宴 ソクラテス最後の事件 (角川文庫)

作家
柳広司
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-10-24
ISBN
9784041086360
amazonで購入する

饗宴 ソクラテス最後の事件 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

つねじろう

ソ・ソ・ソックラテスかプラトンか〜♪ のプラトンの饗宴を下敷きにかのソクラテス先生が活躍されるお話です。よってギリシャアテナ文明で習った最後にネスとかテスとかトンとかが付く名前が沢山出て来るので混乱したり、高校時代の豆テストなんかを思い出したりもします。でもなんと言っても西洋文明の発祥の時分ですからそれらしき知的ムード満点です。また図らずして連続殺人の謎を解き明かす中心人物になってしまったソクラテス先生が持ち前のロゴスを駆使して理屈を述べ立てるので結構大変です。でも案外良く出来てるのでとても楽しめました。

2020/11/20

Junichi Yamaguchi

『魔神』… 僕には少し難解で、登場人物の名前にも苦労した… ギリシャの歴史を勉強した方が良さそうだ。。

2019/12/01

りー

古代ギリシャ。アテナイのソクラテスがホームズ、その友人クリトンがワトスン役として登場。ポリス内の連続殺人事件を解き明かしていく。ソクラテスの思惟は神々の存在理由すら喝破し、一見不気味に見える事柄の「つまらない」真実を解き明かす。人々が求めるのは分かりやすい物語であり、国家もまた物語に呑み込まれて運命を変えていくことになるのだという、今の日本にとっても警鐘となる内容。

2023/06/24

辺辺

面白い。探偵役はなんとあの哲人のソクラテス、語り手は友人のクリトン。舞台は古代ギリシアアテネ。憧れの地に思わず釘付けに。アテナイの習慣やら当時の風習やら人々の暮らしやら思想やら、地についた美しい情景描写等に魂を持っていかれそう(笑)ピュタゴラス教団とホムンクルスなんとやら怪しげな要素を最後の最後で払拭する「えええ、そうだったのか!やられた!」の種明かしにミステリの醍醐味を味わえて、ますますこの著者さんとの相性が良いことが判明で嬉しい。程よい知的な刺激と心地良い余韻に浸って満足な読後感。良き本だこれ💛

2023/05/01

スプリント

プラトンの著作である饗宴をモチーフにした推理小説です。 ソクラテスの奇人ぶりが目立ちますが洞察力にすぐれるなどホームズタイプの探偵ぶりを発揮します。

2019/12/31

感想・レビューをもっと見る