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スワン

スワン

スワン

作家
呉勝浩
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-10-31
ISBN
9784041086391
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残酷な現実と切り結ぶ少女の物語。彼女は何と闘っていたのか?『スワン』呉勝浩インタビュー

『スワン』は衝撃的な始まり方をする小説だ。首都圏の巨大ショッピングモールで無差別テロが起きる。モール内のスカイラウンジに取り残された人々。犯人は、その中にいた女子高生・片岡いずみに「次に誰を殺すか指名しろ」と要求した。犯人の自殺で惨劇は終わるが、事件後いずみは世間から集中砲火を受け、彼女を取り巻く環境は変わり果ててしまった。ある日、いずみは生存者が集うお茶会への招待状を受け取る。そこに出席した者たちの証言が、事件の真相を徐々に浮かび上がらせていくのだ。

呉 勝浩 ご・かつひろ●1981年、青森県生まれ。大阪芸術大学卒。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。18年には『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞。他にも山本周五郎賞や吉川英治文学新人賞など複数の文学賞の候補になり、出版界の注目を集めている。近作に『マトリョーシカ・ブラッド』『バッドビート』。  

悲劇とは、はたして乗り越えられるものなのか

「この小説を書くきっかけになった映画が2つあります。1つはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『静かなる叫び』。実際にあった大…

2019/11/6

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スワン / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

正直、ちょっとしんどかった。巨大ショッピングモールでの模造銃による無差別射殺事件。その後生存者が集められ事件の検証をさせられる・・は?って感じだった。マスコミやSNSは何を暴く?そこにいたのか?何を知っている?言ったもん勝ちなのか?罰せられるのは犯人だけのはず。『スワン』と言うショッピングモールで起きた凄惨な事件。優雅に観えて白鳥も黒鳥も水面下では精一杯水を搔く。表に見えるだけが全てではというか。しかし、こんな事件は小説の中だけでお願いしたい。

2019/11/18

パトラッシュ

事件の発生から解決までを描くのがミステリなら、事件終結後も生きねばならない人間の苦しみがテーマの本書はアフターミステリというべきか。大量殺傷事件を生き延びた5人が集められて事件に絡んだ謎の解明に協力する設定から独創的だが、死に直面する経験を追体験させられることで隠していた嘘や過去が暴かれていくプロセスは息苦しいほどだ。事実と真実の落差を残酷なまでに明らかにするラストまでエンタメとしてはベストだが、後半やや駆け足なのが惜しい。特にある人物の正体がわかるシーンは、ヒロインの恐怖をじっくり書き込んでほしかった。

2020/06/22

machi☺︎︎゛

巨大ショッピングモールで起こった無差別銃撃事件。死者21名を出して犯人たちは自殺。たまたま犯人の1人と接触を持っていたいずみは、その後関係者の会合に呼ばれる。被害者だったはずのいずみは何故か加害者扱いされる。それは何故なのか⁇という感じで話は進んでいくが、結局のところ誰でも自分がかわいいし理不尽でも誰かを悪者にしたいんだな。って思った。ただ無差別殺人は本当に怖いし当事者になったら思いもよらない行動に出てしまうと思う。

2020/07/20

bunmei

ショッピングモール・スワンで起きた無差別殺傷事件を題材にして、緻密に練り上げられた構成のサスペンス。傲慢で無機質な人間関係やその事件の被害者である人々の苦悩など、ミステリーとしての謎解きと人間模様の面白さが味わえる一冊。事件の被害者のいずみが、一転、犯人共助の汚名を着せられ非難の的に。そして、事件で亡くなった吉村菊乃を巡っての謎の会合。本当に悪いのは犯人のはずが、自己中心的な正義によって、被害者が犯人以上に祀り上げられていく現代社会の闇。特にネット社会の現代は、人を貶める事に繋がる怖さも感じました。

2020/05/01

utinopoti27

【辛口注意】大規模ショッピングモールで起きた無差別テロに遭遇し、かろうじて生き残った片岡いずみ。事件から半年後、ある真実を明らかにするため、彼女を含めた5人の生存者は、事件当時の行動を話すことを求められる。一方、彼女のある行動がバッシングの的となり、次第に追い込まれてゆくいずみは・・。ディベート形式の群像劇は、ストーリーに一定の緊迫感をもたらすが、単純なモチーフを難しくこねくり回す技巧のあざとさもまた浮き彫りにしてしまう。散々引っ張ったあげく、大したことのない真実を見せられるのでは肩透かしもいいところだ。

2020/03/24

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