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毒牙 義昭と光秀

毒牙 義昭と光秀

毒牙 義昭と光秀

作家
吉川永青
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-11-29
ISBN
9784041086438
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毒牙 義昭と光秀 / 感想・レビュー

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ポチ

義昭の信長を貶めるための冷酷な思考・手段が凄い。どちらかというと暗愚のイメージがあっただけに新鮮さを感じる。対比する様に描かれた光秀の優しさと純真さが際立っていて面白く読了。

2020/01/27

アッキ@道央民

初読みの作家さん。大河ドラマの主人公でもある明智光秀と足利義昭がメインで、足利義昭側から描かれたお話し。最初は信長に担がれて将軍の座に登りつめるが、次第に信長に対しての恐れを抱くようになり、様々な権謀術数張り巡らせながら、信長を排除しようと企む。真っ正直な光秀を何とか利用しようとする姿はまぁ、せこいと言うか・・・。天下の静謐を願ってはいるけど、天下人の器じゃあなかったんだろうな。本能寺の変、将軍黒幕説って所。お話しは短かったけど案外面白く読めた。果たして、大河の方はどう展開していくのかそちらも楽しみ。

2020/12/15

ren5000

義昭と光秀だけどほぼ義昭がメインの物語でした。義昭の薄っぺらな権謀術数がいかにもやってそうですごくリアルに感じた。ただ光秀が謀反に至る心理描写としてはちょっと弱い気がしました。でも面白かったので良しとするけどこれを読んだあとに麒麟がくるを見たらなんか戸惑いそう。

2020/12/07

まさ

足利義昭といえば盆暗な将軍というイメージだったのだけど、梟雄の印象を抱く。一方で描かれる明智光秀は優しさ故に苦悩し続ける武将ですね。各章を読み進め、閉じる度に眺める表紙にはその2人の姿が。好々爺のような翁面の下に、義昭の澱んだ眼差しや含み笑いが見え隠れする。隣の光秀はどうか。やはり苦悩の表情があるように思う。この2人に限らず関わる人物それぞれの思いが読み取れ、とてもおもしろく、興味深く読みました。

2019/12/17

RIN

足利義昭と明智光秀。本能寺の変の黒幕は義昭説になるわけだが、黒幕というよりどこか魔術師というか呪術師的。長い時をかけてヒ素のように少しずつ毒となる言葉を光秀に与えていきほくそ笑む義昭が怖い。将軍職など無縁だった僧侶の頃に公家たちの醜い駆け引きを忌み嫌っていたはずなのに、いつの間にか彼らそのもののような化け物に変わっていく義昭自身も毒を与えているようで自ら毒に病んでいく。吉川さんのデビュー作『戯史三國志 我が糸は誰を操る』の陳宮と呂布みたいだ。この方はこういう心理的駆け引きで歴史が動いた!みたいなのが巧い。

2022/03/16

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