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少女奇譚 あたしたちは無敵 (角川文庫)

少女奇譚 あたしたちは無敵 (角川文庫)

少女奇譚 あたしたちは無敵 (角川文庫)

作家
朝倉かすみ
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-10-24
ISBN
9784041087534
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ジャンル

少女奇譚 あたしたちは無敵 (角川文庫) / 感想・レビュー

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re;

女の子は魔法を使える。のかどうかは分からないが、女になると失われるものは確かにあるだろう。短絡的に物申せば処女性と言われるもの。そしてそれは恐らく男性にはない可能性がある。その不思議さを象徴的な物語にしたら、きっと本作になる。男性諸氏に処女性ってなに?って言われたらそっと、この本を差し出してみようと思う。きっと『よくわからなかった』って言われるだろうな。そして私は、そうよ。そういうもんなのよ。と答えるだろう。少年性は多分死ぬまで持っていられる。でも処女性はいつか必ず失ってしまうのだ。性的な話ではなく。

2024/03/01

あんこ

女になる前の「少女」達の話。「あたしたちは無敵」に描かれているように、あの無敵さはほんの一瞬の眩い光。ある種救いのない、ホラーのような幻想世界を見せられていたように思えたけど、少女から女になる時の何とも形容しがたいモヤモヤが破壊されていくようにも思えた。どの話の女の子も魅力的で特別だった。きっと彼女達はわたし達読者が読み終わった後の世界で、日常に溶け込んでいくのだろうなと感じて少し寂しくなった。

2019/12/13

YH

留守番のラストの恐ろしさとイーナちゃんの父親の不快感。ファンタジーな要素を交えているから余計に怖い。どの話が好きかと言われたらうーんと悩みそう。後味が悪いというか何というか…

2021/04/14

ぽるる

うーん。 なんていうか、好みがはっきりわかれそうな作品。 ぼんやりした恐怖を内包しつつも、結末やその先は読者の想像に任せますよといったテイストの短編集。 表題作の「あたしたちは無敵」の、あ、やっちまった感は好きです。 「おもいで」は、楳図かずおさんのマンガっぽいなと思いながら読みました。 たまに読むにはいいけど、主食には不向きなタイプの本かもね。

2019/11/08

宮月中

読んでいてゾクゾクというかハラハラする。あまりよいことが起こらないのが文章のリズム、テンポから何となく見えるのがまた怖い。 女の子たちが成長過程で、どうにもならないことの存在に気づき打ちのめされる、読んでいて痛みを感じる短編集。未知の要素よりも、人間の心の機微に重点が置かれているあたり、ホラーというよりサスペンスという感が強い。

2020/02/09

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