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あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (角川文庫)

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (角川文庫)

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (角川文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-06-12
ISBN
9784041089811
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あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ふう

聞き手が二人になり、「聞き捨て」に「絵」が加わって、おちかの胸に重く沈んでいた悲しみが少しずつ和らいできたようです。その結果が表紙の幸せな姿。でも、幸せになろうと決心させたものの中に、百物語で聞いたあやかしの結末を見届けたいという気持ちがあったことが、いかにも百物語という感じですね。もんも声でも痘痕でも、心根さえまっすぐなら人は幸せに生きていけます。人を恨んだり憎んだりすることは、何より自分の心を傷つけるのだと、どの語りも教えてくれます。それでも世の中は魑魅魍魎。次のシリーズで富次郎は何に出会うのでしょう

2020/07/24

rico

人の願いの毒とそれを食らうもののおぞましさ。幼くして逝った若君の魂との交流、悪しきものとそれを封じる人々、読んではいけない本を読んだ者の宿命、愛らしい猫に隠された切ない事情。相変わらず粒ぞろいの三島屋シリーズ。ですが今回は何と言ってもこれに尽きる。「おちかちゃん、おめでとう!」黒白の間で語って語り捨てられ聞いて聞き捨てられた、怪しきものたちと人々の物語は、多くの縁をつなぎ、凝っていたおちかの心をほぐし、自ら歩き始める力となりました。引き継いだ富次郎さんはどんな聞き手になるのか、どう変わるのか、楽しみです。

2021/01/13

タツ フカガワ

中編5話のシリーズ5作目。好きなのは、“もんも(化け物)声”をもって生まれた女性が語る数奇な半生の「だんまり姫」。一国様が「暗獣」のくろすけと重なる心温まる一編でした。また文庫カバーでおちかが花嫁姿に。そうなるきっかけの一つが、表題作で語られる不気味な本の話で、以後は富次郎が黒白の間の聞き役になるのかしらん。次作が気になります。

2020/08/18

saga

カバーの綿帽子をかぶった花嫁御寮と「白猫」。買った時からもしやと思っていたが、おちかの幸せを読めて良かった。「開けずの間」では、人間の弱みに付け込むあやかしの、語り終えた後に本当の怖さが伝わる。本書の中でも最もページ数を割いた「だんまり姫」は遠州弁とおぼしき語りに癒やされる感じだった。さて、彼岸と此岸を行き来できる謎の男に認められた小旦那・富次郎の今後が楽しみだ。

2020/07/11

眠る山猫屋

冒頭の『開けずの間』に心をガリガリと削られ、読み止められなくなりました。 二話目からは比較的恐怖感は薄れていきますが、やっぱり心に響きます。『だんまり姫』や『面の家』のように、世の〝悪意の顕現〟のような存在に抗ってくれる存在を描いてくれたのは、行き逢い神のような〝通り魔〟ばかりではないというバランスだったのかな。 そして物語は転曲。受け手を富次郎に代えて百物語が続いていきます。小旦那の周りにも優しさを理解する人々が沢山いるようで、一先ず安心。そして、あの〝商人〟も…。

2020/06/21

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