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こわい本9 影 (角川ホラー文庫)

こわい本9 影 (角川ホラー文庫)

こわい本9 影 (角川ホラー文庫)

作家
楳図かずお
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-01-21
ISBN
9784041089989
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こわい本9 影 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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keroppi

今巻のテーマは、影。少女ホラーマンガが4編収められている。「鏡」は、自分の影が、鏡の中から出てくる恐怖。可憐な少女が恐怖におののく。表紙の絵からして怖い。途中コミカルな要素もプラスされているが、そのことでより恐怖が引き立っているようだ。帯に書いてあったが、「楳図かずお大美術展」がいよいよ1月28日から開催されるようだ。とても見たいけど、今の感染状況では行くのも怖いし、楳図さんの怖い絵にも触れたいし、どうしよう。もう少し様子をみようかな。

2022/01/27

鱒子

少女ホラー4作収録。わたしの大好きな作品「ねむり少女」あぁなんて可愛いんだ!巻末寄稿は岡崎京子さん。彼女がお元気だったころの原稿なので、なんとも切なくてたまらなくなります。

2022/03/05

ぐうぐう

自分が一番怖い。その真理がよくわかる『こわい本』第9巻。「鏡」は何度読んでも傑作だ。もう一人の自分を表現するのに、鏡に映った自分を用いるのは決して斬新なわけではなく、凡庸なパターンであるはずなのに、一歩も二歩も踏み込んだ楳図かずおの主題への探求が、まったく新しい恐怖を生み出している。鏡の中の自分が本人を名乗る、いわば影が本物を乗っ取る展開だが、楳図は影が生まれた理由(それは本人側の心理の問題)と共に影の苦悩までをも描こうとする。そこが楳図かずおの凄さだ。(つづく)

2022/07/05

あたびー

今回は'60年代に少女漫画として描かれた作品4本です。「鏡」は自分の容姿を頼み鏡に写して見ることを楽しみにしていた少女絵美が、鏡から抜け出てきた自分の影に蹂躙される物語。「ねむり少女」は母という言葉に反応して眠ってしまい、夢の中で人形となって死んだと聞かされている母と対面するというお話。「のろいの面」は美しいお面に乗り移られる二人の少女のお話。「青い大きい鹿の死」はバスガイドさんの悲劇が引き起こす不思議。「ねむり…」と「青い…」の女の子は中原淳一の絵を思わせる可愛らしさで、すごく好き。

2022/01/29

チューリップ

少女向けに描かれたホラーが4本。鏡みたいに日常にあるものが怪異みたいになるのは読んでいて怖いな。鏡に映った自分だから周囲の人が信じてくれないのも分かるし読んでいてもどかしくもある。ねむり少女はハッピーエンドで終わって良かったな。お母さんが怖いのかと思ったけどそういう話じゃなくてどっちかというとファンタジーよりだった。先生たちの恋愛もあるし、女性から誘う事の難しさについて言及してたり時代を感じる部分も面白かった。

2022/12/08

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