白磁の薔薇 (角川文庫)
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白磁の薔薇 (角川文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
シリーズ完結編は超高級ホスピスでのクローズドサークル殺人事件だった。はぁ。お金とか愛憎とか、命とか…いつの世も人の欲は限りが無いと突きつけられるのが何だか虚しい。シリーズ通してあさのさんが描きたかったのは『生きることが希望だとは思わないけれど、死もまた救済にはならないこと』読者に委ねたっていわれてもねぇ(汗)白兎と言う少年は案外この世界に沢山いて「この世にいてはいけない魂を」あるべき場所へ還してくれているのかもしれないなぁ。優しくて哀しくてちょっとだけひんやりのシリーズ、いつか私も白兎に会えるだろうか。
2021/02/28
もりりんの母
もう白兎に会えないのだろうか。生きることと死ぬとこの狭間に現れる少年。優雅なホスピス『ユートピア』が前夜の嵐で孤立する。その中で起こる殺人。ミステリーではあるけれどそれよりもっと、生きてかなきゃいけないんだよって言われている気がする。
2021/02/27
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