お咒い日和 その解説と実際 (角川文庫)
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外出自粛は平安時代でいう「忌みごもり」!? 加門七海が語る、日常の中の怪異と“オマジナイ”
ホラー小説や怪談実話を執筆するかたわら、オカルト系ノンフィクションの書き手としても活躍する加門七海さん。このほど文庫化された『お咒(まじな)い日和 その解説と実際(角川文庫)』(KADOKAWA)は、数多くの文献とフィールドワークをもとに「オマジナイ」の世界に迫った一冊です。日常的な動作にも、実は数多く含まれているというお咒い。その実像を、お化けが見える作家としても知られる加門さんにあらためて教えていただきました。
――「オマジナイ」と聞くとオカルトめいた儀式を連想しますが、加門さんの著書『お咒い日和 その解説と実際』(角川文庫)で紹介されているのは、それだけではありません。「紙を折る」「指切りをする」といった日常的な所作・行為にも、お咒いとしての意味が込められているのだと解説されています。
加門七海さん(以下・加門):この本では「なんらかの道具や行為、あるいは意思の力を用いて、超常的な力をたのんで結果を得ようとする行い」をすべて「お咒い」と呼んでいます。だから範囲は結構広いですね。縁結びや厄除けのおまじないはもちろん、お祓いも呪詛もお咒いに含まれ…
2020/8/29
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お咒い日和 その解説と実際 (角川文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
加門さんの怖い物語ではなく、おまじないについての本当に民俗学的な分析の本です。最近はおまじないなどをあまり信じる人はいなくなってきているのではないかと思われます。私の年代の人たちは結構子どもの頃におまじないというのをかけていた気がします。何方かというとねがいごと的な感じが多かったのですがこの本ではそのさまざまな意味などを解説してくれて古代からの歴史的な分析もされています。こんなにもおまじないということについての解説本はめったになと思いました。
2023/01/04
あつひめ
昔の人は意識的におまじないを暮らしの中に取り入れていたかもしれないが、いつの間にかなんとなく無意識でおまじないを取り入れるような安易な使い方に変わってきてしまってる気もする。民族学的な難しいものもあるけれど、自分なりの験担ぎも心に暗示をかけるおまじない…のような気がする。昔から言われていることはきちんと根拠もありそうだ。でも、どこかでその根拠は伝えられていなかったり。そのミステリアスなところも効果がありそうと思わせられる要因のような。世界中にもおまじないはあるだろう。知識として知っておくのも良い気がする。
2020/08/10
meow3
古くから行われている日本中の呪術、祭祀などのオマジナイを紹介した本。ほんっっとうによく調べられていて、民俗学の域です。それにしてもこれだけのまじないがあるのは八百万の神がおわします日本ならではですねぇ。
2020/09/01
ヘビメタおやじ
面白かったです。題名からして、オカルト・スピリチュアル系のものかと思っていましたが、起源と歴史が詳しく書かれていて、知的好奇心を刺激します。おまじないというのは、宗教よりも根源的に世界をどう見るのかということなのだとよく分かりました。何気ない仕草にも、人間の世界に対する思いが表れる、人間がいとおしく思えました。
2022/03/16
たけはる
新年1冊目。この方の本は学問的なところがあっておもしろいなーといつも思う。本書もおまじないのやり方などではなく、どういった物や仕草に人間が呪術的な力を見出してきたかといった論に主体がある。知的好奇心が刺激された。
2022/01/02
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