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恐るべき子供たち (角川文庫)

恐るべき子供たち (角川文庫)

恐るべき子供たち (角川文庫)

作家
ジャン・コクトー
東郷 青児
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-07-16
ISBN
9784041092460
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恐るべき子供たち (角川文庫) / 感想・レビュー

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鱒子

若いころに一度途中で挫折してしまった小説。当時は、自分と同年代の彼らの機微に全く共感できずに、投げ出してしまいました。今読むと——うん、すごく面白い!残酷さと刹那の衝動が蓄積され、迎えるクライマックスは、青いわ痛いわ脆いわ美しいわ。こんな小説を40代で書いたコクトーは素晴らしい。しかしわたしは、青年のことを大人が達観して書いた本であるという認識です。大人の目のフィルターがかかった、アートな小説だと思います。

2021/01/07

ビィーン

コクトーの小説詩は初読。決して大人になれない運命を背負う子供達の結末は悲劇で終わるしかないのだろうか。画家である訳者のあとがきが興味深い。「阿片を吸って、茫漠とさまよう空間には不思議と色を感じない」そう言われてみれば、無目的に刹那的に生きる彼らの純粋性からは私も白に近い灰色の世界観を思い描いていた。ラストは白系の背景のキャンパスに真っ赤な塗料の飛沫を叩きつけるのだ。

2020/12/30

Goto3387

萩尾望都の漫画で読んだことがある。1950年に映画化された作品を見たこともある。謎めいて美しく怖いというのがそれら作品の印象だった。訳者が画家である東郷青児ということに驚き、表紙のルノワールの絵『猫と少年』、黒い背景に浮かび上がる青白い少年から目が離せなくて、購入してしまった。文章で読むのは初めて。 資産があり、面倒を見てくれる人がいて、将来を矯正する大人が周りに存在せず、常識的に生きることを必要としなかった姉と弟の物語。享楽的で退廃的で病的な生活の様子と、暴力的でさえある愛情表現が私の心を震撼させる。

2020/08/23

薄明

秩序を欠いた部屋で閉鎖的に過ごす4人の子供たちの親密で不穏な関係を終わりまで描く。10代半ばから数年の話だから幼い子供たちというわけではないのだが、大人への過渡期という感じはない。翅は揃えど羽化することのない蛹のようだ。病んだ生の行き着く果ては痛ましい。

2021/02/08

100名山

東郷青児翻訳の本書を読みましたが、なぜか既視感がありました。とはいっても古い単語の羅列とリズムの無さ、更に詩を理解しない私には哲学書を読んでいるよう。悔しいので光文社の古典新訳文庫で読み直し。(笑)東郷とコクトーは同時代にパリで過ごしたのでピカソを介して親交があったのでしょうか。少し納得。

2021/03/12

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