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虜囚の犬

虜囚の犬

虜囚の犬

作家
櫛木理宇
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-07-09
ISBN
9784041092958
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「虜囚の犬」のおすすめレビュー

「連載満足度アンケート」98%の話題作! 地下室で女性たちを犬のように飼っていたシリアルキラーの秘密とは

『虜囚の犬』(櫛木理宇/KADOKAWA)

 久しぶりに「読み始めたら止まらなくなって気づいたら明け方になっていた」という経験をした。「ホーンテッド・キャンパス」シリーズで知られる櫛木理宇さんの最新作『虜囚の犬』(KADOKAWA)。安ホテルの一室で、めった刺しになって殺されているところを発見された24歳の青年・薩摩治郎。彼の自宅では、地下室で鎖につながれやせ細った女性の姿が発見され、かつて少年院に入っていた治郎を担当していた元家裁調査官・白石のもとに、友人で刑事の和井田が話を聞きに来る…。というのがあらすじだが、文芸WEBマガジン「カドブン」での連載時、何度も「月間読者数」第1位となり、「連載満足度アンケート」では98%という驚異の数字を獲得したのも納得、読み応え抜群のサスペンスミステリーだった。

 監禁した女性を“犬”として扱い、死ねば肉をひき肉にして、残った女性に食べさせていた治郎。資産家だけど癇癪もちで横柄で、抑圧の激しい父のもと、母親からの愛情も友人もすべて奪われ育ったから、とは言い切れない残忍な所業だが、白石の記憶にある17歳の少年とは結…

2020/7/30

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虜囚の犬 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

櫛木 理宇、3作目です。本書は、犬監禁虐待連鎖イヤミステリでした。超薄味のドッグフードは不味いんでしょうね。著者が新潟出身と知り、親近感が湧きました。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/4577

2020/09/13

いつでも母さん

犬、犬、犬・・そんなに人間が偉いですか?って感じ。監禁の描写は反吐が出るし、掴みどころのないモンスター・志津の洗脳にも嫌気がさす。そう、これはどうにも救いようのない作品なのだ。なのに最後のページまで一字一句逃さず追ってしまう私がいた。この辺が櫛木さんに囚われているってことなのだろうな(汗)養子や婚姻などで名前が混乱してしまったが残念ながら再読する勇気はない。白石・和井田コンビで続編もあったら嬉しいな。

2020/07/27

utinopoti27

安ホテルで惨殺された男の家の地下室には、鎖で繋がれ痩せ細った女がいた・・。この猟奇的な事件を巡って、輻輳するシナリオがやがて一つに収斂する時、おぞましい結末が見えてくる。高い自尊心の裏に隠された低い自己肯定感。誰かに依存することでしか保たれない脆弱な精神構造。悪魔はそんな心の隙を見逃さず、気が付けば哀れな犠牲者は、どっぷりと甘美な毒に支配されているのだ。「僕は犬だ!」 あの衝撃作『チェインドッグ』から5年、読者の心を捉えて離さないサイコミステリが、極上の胸糞悪さを引っ提げて帰ってきた。恐るべし、櫛木理宇!

2020/08/28

みっちゃん

そっちか…思わず唸った。残忍極まりない監禁殺人事件、仕事を続けられなくなった元家裁調査官、居場所を無くして夜の街をさ迷う少年、頻発するキーワードは「犬」次から次へと増える登場人物、錯綜する過去と現在、作者に張り巡らされた仕掛けと伏線には大いに惑わされた。が、あくまでも個人的な思いではあるが、作者の新境地の力作「虎を追う」には及ばなかったか。が、何ともおぞましく悲惨な連鎖であることよ。

2020/12/01

ちょろこ

おぞましい一冊。櫛木さん、容赦なく描くなぁ。とある殺人事件を発端に浮かび上がる世にもおぞましい事件。キツい描写にこれは小説と言い聞かせ心も脳内映像もシャットダウン。この事件から炙り出されていく、一家の忌まわしい過去、犬という気になるキ-ワ-ドがとてつもなく心をざわつかせる。もつれ絡まる鎖のような人間関係、ついに明らかになる真実、真犯人、衝撃と共に頭を整理。支配、コントロール、その言葉が頭にこびりつき、おぞましい残虐な描写にミステリの仕掛け、驚きも霞むほど…。人を人とは思わない行いに言葉が出ない。

2020/08/15

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