ヘルドッグス 地獄の犬たち (角川文庫)
ヘルドッグス 地獄の犬たち (角川文庫) / 感想・レビュー
W-G
『煉獄の獅子たち』読了からの、文庫版での再読。『煉獄~』は文庫だとどういうタイトルになるのだろうか。初読時にも感じたように、ずいぶんあっさり潜入出来て、トントン拍子に出世するものだという違和感は強い。二作目を読んだ後に読み返した感想としては、勝一の出番これだけ?という拍子抜けと、兼高と勝一が顔を合わせた時の会話が、流れからいって不自然なのが気になる。それ以外は概ね、熱量の高い狂気に支配された、良質なノワールといえる。改めて読むと、室岡がすごく良く、兼高との対決シーンは夢中になった。
2020/11/20
アッシュ姉
深町さん渾身の新境地!なかなかの分厚さでも集中力が途切れることなく、じっくり読まされた。潜入捜査官としてヤクザの世界へ入り込んだ主人公。いつ正体がバレるか分からない緊張感、任務達成への焦燥感、完遂後の己の身の振り方、一時も気の休まらない緊迫感にヒリヒリハラハラ。凄いわ、ヤバいわ(ヤバいのは私の語彙力と深町さんの筆力)。ヤクザのドンパチ通り越して、もはや戦闘。目玉から臓器からいろいろ出ちゃって文章では何とか追えたけど、映像でどこまでいけるか。結末が気になって仕方がなかったが、こうきたか!前日譚より続編希望!
2022/07/10
H!deking
映画化が決まったので読んでみました!ヤクザの潜入捜査モノですが土竜の歌とは180度違います(笑)登場人物が多くて入り込むまでに少し時間がかかりましたが、途中から怒涛の展開で面白かった~!岡田准一ピッタリ!映画も楽しみー!
2022/06/07
のり
警察VS関東最大の暴力団。警視庁から東鞘会に潜入捜査に入り、警視庁にとっての爆弾になり得る事案を防ぎ、壊滅に導く為に、手を悪に染める。長年潜り続けている中、ヤクザの世界に浸かりつつある。警察内より身内意識の強いヤクザ達に寄り添う気持ちが…バレる不安と戻れぬ不安。どちらも生き地獄。どちらの組織も加減を知らないし、明るい未来を描く事も出来ない。
2020/12/22
やっちゃん
毎日せかせかしつつ起伏のない毎日を生きてるとヤクザの短くも華々しい生き様に魅せられるのかもしれない。久しぶり良いハードボイルドに会えて大満足。裏切り裏切られ殺し殺され誰もいなくなるという王道だけど最後まで最高だった。映画も観たいな。
2022/12/06
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