ノワール・レヴナント (角川文庫)
ノワール・レヴナント (角川文庫) / 感想・レビュー
ままこ
ある時期を境に、奇妙な能力に目覚めた四人の高校生たち。人の背中に数字が浮かび上がって見える、指でなぞるだけで本の全ての内容が頭に収容できる、毎日、五つの予言がある、どんなものでも壊せる能力。彼らには謎多きメッセージが脳裏に刻まれていたが…。周到に張り巡らされた伏線。偶然からの必然。ドミノ倒しと切なる願い。長いプロローグ経て、バラバラだったピースがカチカチッとははまりだし、エピローグ見事に繋がっていく。清々しい群像青春ミステリー。文学オタクのんの口癖のように出てくる名言は面白かった。
2022/09/23
ぺんぎん
それぞれ特殊な能力を持つ4人がある事件に巻き込まれていく。視点が変わるのでそれぞれハラハラしたりドッキリしたりと楽しめる。カジノのシーンは特に映像化したらあの臨場感が倍になりそう。他の作品も読めたい作家さん。
2022/10/10
オセロ
浅倉先生2作目。 高級ホテルに集められた4人の少年少女。共通点は同じ日に不思議な力に目覚めたことだけ。そんな彼らを集めたと思わされる企業を探ることで点と点が線になって、浮かび上がる壮大で歪んだ計画と少女の願い。 スリリングな展開あり、不思議な力を使った駆け引きありの読み応え抜群の青春群青ミステリ。 細かいところが気にならなかったと言えば嘘になりますが、それを補って余りある面白さに大満足でした!
2023/06/07
さと♪
前半は長い!って思いながら読んでたけど、後半は一気読み。面白かった。背中に数字が見える特殊能力の意味がずっと分からなかったんだけど、そこも回収されすっきり。4人と弥生さんに幸あれ!
2024/02/10
レモン
Unlimitedにありせっかくなので読んでみた浅倉秋成さんのデビュー作。設定など面白い要素はたくさんあるが、冗長な語り口と少し大風呂敷に過ぎる黒幕の計画等が読み手の興味を削ぐ。デビュー作なので仕方はないが、半分くらいの分量に出来たのではないかと思ってしまう。それでも読ませる力は強く、『六人の〜』に至るまでに多大なる努力をされたんだなぁと実感した。大須賀君のピュアさの理由はもっと説明があっても良かったかな。一応メインの主人公と思うが、全体的に影が薄いので。カジノでの攻防が特に面白かった。
2022/10/09
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