池上彰と考える 「死」とは何だろう
ジャンル
「池上彰と考える 「死」とは何だろう」のおすすめレビュー
教科書にも掲載されているジョブズの死生観とは? 池上彰と「死」について考える
『池上彰と考える 「死」とは何だろう』(池上彰/KADOKAWA)
家から出ない日が続くと、つい考え事が増えてしまう。これからの仕事のことや、家族のこと、そして自分の「死」について…。いつ死ぬかわからないのに、今のだらだらとした生活で本当にいいのか。自分が死んだあとに、世に残るような仕事ができるのだろうか。そんなことを考え出すと、なかなか眠りにつけなくなる。
「死」についてモヤモヤしているときは、一度本を読んで思考を整理してみるといい。本書『池上彰と考える 「死」とは何だろう』(池上彰/KADOKAWA)では、ジャーナリスト・池上彰さんが、科学、宗教、コロナ…さまざまな面から「死」について考える。「死」については、古今東西あらゆる人たちが恐れ、悩んできた。その知識や考え方を知れば、あなたの「死」へのスタンスも見えてくるかもしれない。
コロナ禍で増えた「あいまいな喪失」 まずは、コロナが「死」に与える影響を見てみよう。コロナ禍で心配されているのが「あいまいな喪失」の増加だ。大切な人がコロナに感染して亡くなった場合、感染予防のために最期を看取ることが…
2021/3/25
全文を読むおすすめレビューをもっと見る
池上彰と考える 「死」とは何だろう / 感想・レビュー
きみたけ
やはり池上彰さんの本は分かりやすくて良いですね。三大宗教をはじめ多くの宗教の現場を取材し、それぞれに向き合ってきたジャーナリスト池上彰氏による「死」の世界を考察した一冊。生物学的に見た「死」とは、宗教による「死」の捉え方の違い、臨死体験やお迎え現象、東日本大震災やコロナ禍で見られた「あいまいな喪失」、釈徹宗氏との対談など。様々な確度から「死」を見つめ「生きること」とはどういうことか、改めて考えてさせてくれる内容でした。
2022/12/10
Twakiz
死についていろいろな視点から語られている。生物学的にどうか。宗教による違い。臨死体験やお迎え現象。あいまいな喪失。葬儀の違いのコラム。沖縄ではお悔やみ欄が新聞の3面に及ぶ、韓国では葬儀に「泣き女」がいる、台湾では紙細工。インドは鳥葬。アメリカニュージャージーの「ジャズ葬」地域や宗教ごとに大きく違う死の捉え方が特に参考になった。イスラムでは火葬は禁止!など。でも「メメント・モリ(死を忘れるな)」の精神で今日を大事に、楽しく生きることが一番大事かなと。今日も生きよう。明日が同じくあるとは限らないけども。
2022/11/06
mintia
先週、大切な人を亡くしました。タイミング的に今読んで良かった。死と向き合って色々とこれからの人生を考えることができた。
2021/06/28
あつお
誰にでも訪れる「死」の考察。 誰も経験したことがないが、必ず訪れるのが「死」。死に対する向き合い方、宗教観は地域や時代により様々存在する。本書の主な内容は①死とは?、②死生観、③突然の別れ。①細胞レベルの死とは、古い細胞と新しい細胞の循環。生命を維持するために必要な行為。生物としての死も、その種を存続させるために必要な行為だろうか。②宗教や地域により、死後の世界は異なる。循環するもの、天国へ行くものなど。③パンデミックや自然災害により、身近な人は突然居なくなるもの。全ての人との時間を大切にしたい。
2023/05/01
May
★★★☆☆ 新型コロナウイルスにより亡くなった方の話、震災で亡くなった方を乗せたタクシーの話、お迎え現象。非常に興味深く読みました。「あいまいな喪失」という言葉は初めて聞いたけど、今の世の中そういう現象は至る所で起きているんだろう。タクシー運転手の方の話では「伝えたいことがあって会いに来てくれたんだ」と私は考える。そういう考え方がその人の「死生観」であり、人によって考え方が違うこと。自分の生きる上での優先順位。改めて考えるきっかけとなった。
2021/09/04
感想・レビューをもっと見る