読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

長く高い壁 The Great Wall (角川文庫)

長く高い壁 The Great Wall (角川文庫)

長く高い壁 The Great Wall (角川文庫)

作家
浅田次郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-02-25
ISBN
9784041098622
amazonで購入する Kindle版を購入する

長く高い壁 The Great Wall (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ゆみねこ

従軍作家として北京に派遣されていた小柳逸馬は突然の要請で前線へ向かう。万里の長城・張飛嶺で起きた分隊10名全員死亡、戦死ではない不可解な事件の真実とは?

2021/04/06

yamatoshiuruhashi

久々の浅田次郎。彼には珍しく推理小説である。支那に駐屯する1、000人の独立歩兵大隊が新作戦のために移動。匪賊対策のために残されたのは僅か30名、そのうち1個分隊、10名が殺される。果たして共匪による犯罪なのか。時代背景や軍編成の要点もきちんと押さえられており流石の浅田次郎。テーマも書き込まれている。面白い。が、この結末になるのであれば、そもそも、共匪の仕業ではないという主張をした小田島憲兵曹長は何だったのか。それだけが消化不良である。

2021/04/14

Shoji

感情移入することなく淡々と読み進めた。中盤からは活字を追っているだけのような感じ。それでも、最後まで読ませる筆力はさすが。辛口御免。

2021/03/05

となりのトウシロウ

出戦不堪者で構成される張飛嶺守備分隊10名全員死亡した事件をめぐる戦争ミステリー。従軍作家として北京にいた推理小説家の小柳逸馬が軍の命により真相究明にあたる。別の分隊や地元民からの聞き取り調査で話が進む。見た目通りの人はいない。誰が嘘をついているのかといったミステリーの要素と、日本にとっての「日中戦争とは何なのか」がテーマになっている本書。庶民の豊かな食生活を見て、軍閥の支配から支那国民を解放する聖戦ではなく単に豊かな国を簒奪しようとしているのではないかという下りが印象的。ただやや面白さに欠ける。

2021/05/07

NAOAMI

日中戦争の最中、万里の長城・張飛嶺に駐留する守備分隊10名が死亡。真相解明に従軍作家と検閲担当中尉が赴き、現地憲兵隊の叩き上げ曹長が同行し謎を解くミステリ。真相に至るやナルホドと膝を打つ流れだが読み処はそこだけじゃない。一部軍人の現地での蛮行。軍組織のいびつさ。年齢とは食い違う階級や経験値の上下関係。死と背中合わせの極限の中で、自身を喪う人間の弱さ。日本人は少食と言わしめた中国人や国そのものの強さ。そして何のための戦争なのか不明瞭なまま突き進む愚かさ含め、登場人物個々の独白にもドラマがギッチリ濃密な作品。

2021/03/17

感想・レビューをもっと見る