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走れメロス (角川文庫)

走れメロス (角川文庫)

走れメロス (角川文庫)

作家
太宰治
出版社
KADOKAWA
発売日
2007-06-23
ISBN
9784041099131
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太宰治『走れメロス』あらすじ紹介。親友を人質にし、走り抜けた青年の物語

走れメロス (角川文庫)』(太宰治/KADOKAWA)

 羊飼いのメロスは純朴で正義感の強い青年である。彼は妹の結婚式を挙げるため、シラクスの町へ買い物にきた。すると、昔は賑やかだったシラクスはとても寂しく落ち込んでいた。

 メロスは町の人から、王様が人間不信に陥ったため人々を虐殺しているという事実を聞き、激怒する。邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の王を暗殺しようと決意した彼は、短剣を携えて城へ侵入するもすぐに捕まる。さらに王に向かって「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ」と言い放つ。

 そうして死刑が確定したメロスは、妹のもとに帰って結婚式を挙げてやるために、3日後の日没まで猶予をくれと頼む。そしてセリヌンティウスという親友を人質として王の前に差し出した。人間不信の王は、メロスが親友を裏切って逃げるのもまた見ものだと思い、これを承諾する。

 メロスは一睡もせず走って家に戻り、妹の結婚式を挙げた。そして最後の1日の明け方、目を覚ましたメロスはシラクスへとひた走った。豪雨で増水した川の濁流を泳ぎ切り、襲ってきた山賊にも打ち勝ったメロスだが、ついに体力の限…

2019/2/11

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走れメロス (角川文庫) / 感想・レビュー

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Take@磨穿鉄靴

短編集。走れメロスを読みたかったけど他の話が長かった。退屈で疲れた。太宰氏は拗らせ過ぎ。共感できない世界。走れメロスは走るペースがどれくらいか想像しながら楽しむのが目的だったけど…。10里(30kmちょい)を夜中から午前の昼ちょい前に移動としてまあ約10時間。20:00/km。コースがトレイルだとしてもこれは歩いてるね。時速3km。うん。歩いてるわ。走ろうよ!歩いてんじゃないよ!「走れメロス!」そんなお話。★★☆☆☆

2018/08/23

優希

太宰の執筆活動が充実していた頃の作品集です。そのせいか、全体的に明るいトーンの作品が多いように感じました。イスカリオテのユダの告白調の『駆け込み訴え』が好きです。

2023/06/12

Vakira

多分、誰でも知ってる、中学の国語の教科書に載っている名作。もう数十年ぶり。最近、治ちゃんに嵌まって、基本、ストーリーは知っていますが、今、これを読むどう感じるのか?試してみたくなって読んでみた。友情と信頼。メロスの苦悩しか覚えていなかったんですけど、読んでみるもんだ。ちゃんとドラマになっていました。帰路での河の激流、盗賊との遭遇、忘れてました。今回の収穫、ちゃんと最後に治ちゃんらしい羞恥のオチありました。最後、メロス、全裸じゃん。

2023/07/12

けいご

執筆時の気持ちのバラつきから生み出される作品からは生々しい「怠惰な忍耐、そして正直な嘘つき」を痛いほど感じる事ができる1冊でした★「走れメロス」を読みたくて手に取ったのだけれど、読んでいる途中で「なぜ中学生で太宰を勉強する方針になったのだろう?」と言う疑問が頭から離れなくなりましたwデカダン的なものは人間に必要なんだよ〜って事なのかな?国語の教科書の内容がどういう経緯で出来上がっているのか気になってしまうキッカケになりましたw中学の子供がもしも熱心に太宰治を読み耽っていたら大人は気になると思うのよw

2021/12/11

キナコ

久しぶりの太宰作品。現代と文章の書き方やテンポが違うため、はじめは戸惑ったが慣れてくると読みやすいと思えた。昔教科書で「走れメロス」を読んだが、こうしてみると太宰治の作品は年代によって印象が変わると感じた。特に印象に残ったのが「畜犬談」「駆け込み訴え」私自身の語彙が少ないため、なんと表現したらいいのかは分からないが、読み終わった後胸に広がる安堵とも違う何か。こういった感情を適切に文章にし、世界観に惹き飲む才能が太宰治の魅力かと思えた。時代を越えての名作と納得。また再読したい一冊。

2021/11/08

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