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悪の芽

悪の芽

悪の芽

作家
貫井徳郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-02-26
ISBN
9784041099674
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悪の芽 / 感想・レビュー

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starbro

貫井 徳郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「風が吹けば桶屋が儲かる」的なイヤミスかと思いきや、「悪の芽」は、それほど肥大せず、善の芽となり昇華しました。途中までは快調に飛ばしたのですが、最後失速です。4月は本書で、読了です。 https://kadobun.jp/news/press-release/9hehihrsuz48.html

2021/04/30

いつでも母さん

「私は犯人だけを憎んでいたいんです。自分の憎しみを、広げたくないんです。」無差別大量殺人事件の被害者の母の言葉が刺さる。犯人は自らその場で焼死した41歳の無職の男性・斎木均。その斎木が小学生の時にいじめられるきっかけを作ったのは自分だと、エリート銀行員の安達が過去と向き合い斎木の動機を調べることに…そんなつもりじゃなかった?いじめが原因で30年近く経ってから無差別殺人事件を起こすのか?等々私の心は千々に乱れる。いじめた側の論理は通じない。ただ『絶望』と言う一因は余りにもキツイ。私ならと思っても答えはない。

2021/03/17

ちょろこ

圧倒的なリーダビリティの一冊。大量殺人、いじめ、ネット晒し、社会の負が心に降り積もる。この負の苦しさにも関わらず犯行動機、誰もの心情にひたすら心はひっぱられた。主人公達の心を整理するために何か行動を起こさざるを得ない気持ち、知ることが苦しみの軽減に…と一縷の希望を託す気持ち。特に被害者遺族に心を重ね合わせ胸が痛む。そして随所で誰もが投げかける言葉に即答できない自分がいた。悪に目を向け攻撃するのはいともたやすい。対して善の目を持ち続けることの難しさを思う。一時的ではない真の善の目と芽の必要性が心に残る。

2021/03/31

nobby

イジメ、ダメ、ゼッタイ…誰もが思う戒めを、いつまで経ってもSNSやハラスメントなど形変えて行い続ける…これがまた人間の愚かさなんだろう…イベント会場での無差別殺人を犯した上での焼身自殺、その犯行の『悪の芽』は30年前に自らが関わったいじめなのか!?決して答えが出ないであろう問いかけを夢中で読ませる貫井さんはサスガ!何故アニコン会場だったのか?に集約して導き出される推測は少し弱く感じるのと、優しさに繋がるラストは壮絶な事件を思うと安堵は出来ず…想像力の欠如や自他の境遇や喪失、それまた全て運命と達観する自分…

2021/05/09

のぶ

社会性の強い作品だった。物語はアニコンの会場で、火炎瓶を投げつける無差別大量殺人事件が発生したところから始まる。犯人は斎木均という男で、その場で自殺した。関心を持った銀行員の安達は、この事件の小学校の同級生だった。斎木はその頃、苛めに遭っていて、安達はそのきっかけを作った人物だった。罪悪感を持った安達は、この事件を調べ始める。話は同じく苛めた同級生や、事件の被害者の家族の感情にも入り込んでいく。世間でもよく起こる事件だが、その原因がどこにあるのかに踏み込んで、とても考えさせられる本だった。お薦めです。

2021/03/15

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