明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ
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「明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ」のおすすめレビュー
「いじめ体験をこえるには」「学校へ行きたくない」自分は一人じゃない、と感じられる2冊
学校にまつわるリアルな悩みを受け止め、人生を進むきっかけになる2冊、『FACES いじめをこえて』(NHK「FACES」プロジェクト/KADOKAWA)、『明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ』(茂木健一郎、信田さよ子、山崎聡一郎/KADOKAWA)が刊行。
毎日感染症のニュースが流れる中で、新しいルールが設けられた生活を余儀なくされる子どもたち。その一方、今まで当然とされてきた学校のあり方や、考え方を問い直す動きもあります。
『FACES いじめをこえて』と『明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ』は、今の学校生活につらさや悩みを抱える親子に、わずかでもこれからの人生のヒントを示してくれる2冊です。それぞれどんな本なのか、ご紹介します。
いじめサバイバーが勇気を出して語る、人生の“きっかけ”
『FACES いじめをこえて』(NHK「FACES」プロジェクト/KADOKAWA) 『FACES いじめをこえて』は、NHKと海外の放送機関が連携し、いじめのつらい体験をこえて自分らしく生きていけるようになったきっかけを…
2021/1/29
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明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ / 感想・レビュー
☆よいこ
マンガふりがなありで小学生から読める。▽不登校児の親として読んじゃう▽「学校行きたくない」は正直な気持ち。正直な気持ちを言葉にできるか、相談できる人はいるのか、受け止めて一緒に考えてくれる人がいるのかが現代の課題。「ふつう」という常識にとらわれて、その子供が何に躓いて、何に不安を感じていて、どんなに疲れているのかは見た目じゃわからない。「何でかわからないけど」が実際で、話せ・動け・示せでは解決できないことも多い。まずは「そういうこともある」と認知することが必要なんじゃないかなぁと思う。
2021/09/14
あっか
新刊。わたし自身こう思ってしまう自分=ダメ人間、と思って育ってきたのと、長男があまり学校に積極的でないため参考になればと読んでみました。この本ではいじめなど明確な理由がなくても、言語化できないプレッシャーや負担で行きたくないと思うことは当たり前にある、と寄り添ってくれます。色々な全国の声が掲載されているので、一緒の気持ちの人も見つかりそう。70代50代20代と世代もバラバラな著者3人というのも新しい。信田先生の言っていることだけよく分からなかった所もあったかな…渦中の子が本書を目に留めてくれると良いな。
2021/02/27
Twakiz
不登校をどうやって克服するか(楽しく学校に行けるようになるか)という本ではなくて不登校でもいいんだ、そういう社会にしていこうという本です。不登校だったけど今は立派に仕事も結婚もしているよ的な話は、そうならない人もいるでしょうから慰めにはならない。不登校には理由もなく当の本人は死ぬほど苦しいのだから無理強いしないで、ということは分かるが、では親が先に死んだあと不登校引きこもりの子どもは社会で支援を受けて楽しく人生を行きられるのか?書いてあることは美しいのだが不登校当事者(子・親)にはあまり有用ではなかった。
2023/09/30
たまきら
今年中二になる友人の息子が、学校に行けなくなってしまいました。ドキドキしつつも、様々な本を読ませていただいて、なんだか一人ではないんだという心強さを覚えています。特に当事者でもあった人たちの言葉が素敵で、じんわりきました。早速友人に勧めました。生きているだけで、生まれてきてくれただけで、本当にうれしかったあの頃を、親は忘れがちなのかもなあ。
2021/05/04
うー
学校に行きたくない。人それぞれ複雑なその理由。原因が説明可能な場合の方が解決策を見つけやすく、いま原因不明の不登校は少なくないそう。「どうして自分は学校に行けないのか」一番悩んで苦しんでいるのは子ども。すべての子ども達が何よりもまず「生きる」ことが出来る世界に。学校に行かないのは甘えだと突き放すのではなくとことん見守る。難しいけれど、その子がほっとすることができるような大人になりたい。
2021/03/07
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