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ラスプーチンの庭

ラスプーチンの庭

ラスプーチンの庭

作家
中山七里
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-01-29
ISBN
9784041109052
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ラスプーチンの庭 / 感想・レビュー

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鉄之助

グーちゃんとユーちゃん姉妹の復讐劇、と思って読んでいたが、なかなか姉妹が登場しないのでイラっとしてたら最後の最後で種明かし。急転直下の筋運びは、さすが七里さん。途中、グッとひきつけられて読み進めていたのに、ラストはあっけない感じが残ってしまった。でも、エンターテインメント小説と思ったらスッとした読後感。怪僧ラスプーチンを思わせる教祖さまの最期が、あっさりし過ぎもチョット物足りなかった。

2021/10/01

starbro

中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「刑事犬養隼人」シリーズも読み続けています。 途中まで快調に飛ばしたのですが、あまり捻りもなく、あっけなく終わりました。残念。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000194/

2021/03/25

ウッディ

自宅で病死した少年と公園で自殺した主婦、痣だらけの遺体に疑問を抱いた刑事の犬養は、カルト宗教まがいの民間療法の存在を突き止める。標準治療で病状が改善しない患者と家族の弱みにつけこむ詐欺は許せないが、彼らに一瞬でも心の平安を与えたのであれば、詐欺と言い切れないモヤモヤ感が残った。冒頭の姉妹が事件にどんな風に関係してくるのか、残り少ない頁にハラハラしたが、結局、犯人特定の捜査や犯人の動機の説明が不十分だったような気がして、消化不良の読後感でした。多作なのは嬉しいが、質の低下が気になってしまう中山ファンです。

2021/11/06

いつでも母さん

犬養シリーズ最新作!私には重く考えさせられた前作の余韻が残る中、今回は民間療法の闇と言うか、藁にも縋りたい心に忍び寄る怪しげな教団。気丈な娘・紗耶香を思うと犬養も人の親…切ないなぁ。有名人が広告塔になるとそれだけで興味を持つ人間の多いことに危うさを感じる。親なら家族なら回復を信じて、保険適用外の高額な治療も厭わないのは心情的に理解できる。また、信じる者は救われるのか?民間療法の高額な治療費それさえも当事者なら飲み込んでしまいそう。さて、私なら…(汗)第1章の『黙示』の姉妹がそうきましたか!って感じだった。

2021/03/16

R

民間医療を題材にした、格差や死生観について考えさせられるミステリ小説でありました。出てきた全員が、何かしら辛い目になって終わるとも読めてしまう、悲しい物語だった。医療費によって生活が破綻していくという悲惨さ、その闇に忍び寄る怪しい宗教めいたやりとりなど、そこに政治家やアイドルなんかが絡むという、一種の思想的パンデミックが描かれていて、狂騒と呼ぶにふさわしい感じが気持ち悪いけども、面白かった。実際にこういったものが、蔓延っているんだろうなと思わされる。

2021/04/06

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