KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

藪の中・将軍 (角川文庫)

藪の中・将軍 (角川文庫)

藪の中・将軍 (角川文庫)

作家
芥川龍之介
出版社
KADOKAWA
発売日
2020-11-21
ISBN
9784041109793
amazonで購入する Kindle版を購入する

「藪の中・将軍 (角川文庫)」の関連記事

芥川龍之介「藪の中」あらすじ紹介。3人が殺害を自白。真犯人は誰なのか

『藪の中・将軍 (角川文庫)』(芥川龍之介/KADOKAWA)

 藪の中で起こった殺人事件に関して、尋問を受けた7人の証言を並べた話。それぞれの証言は微妙に食い違い、真相はますます見えなくなっていく。「藪の中」という言葉の語源になった物語。以下あらすじ。

・木樵り(きこり)の証言

第一発見者。藪の中で男が仰向けに倒れており、胸元に傷があった。縄と櫛が落ちていた。

・旅法師の証言

事件の前日、男は馬に乗った女と一緒にいた。女の顔は見えなかった。男は太刀と弓矢を所持していた。

・容疑者・多襄丸を捕まえた男の証言

橋の上で唸っていたところを捕縛した。多襄丸は太刀と弓矢を持っていた。近くに男の妻のものと思われる馬がいた。

・殺された男の妻の母親の証言

男は金沢武弘という26歳の若狭の侍。娘(男の妻)の名前は真砂で、19歳。現在行方不明。

・多襄丸の白状

男は殺したが、娘は殺していない。昨日の昼過ぎに夫婦とすれ違った際に娘の顔に惹かれ、彼女を奪うことを決意した。

財宝があると嘘をつき、夫婦を誘導。藪の中にて男を縄で縛り、娘を強姦した。娘はそのまま立ち去ろうとした自分を止め、「…

2018/10/15

全文を読む

関連記事をもっと見る

藪の中・将軍 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

優希

名作揃いの作品集だと思います。様々なテーマに挑んでいた時期の作品をおさめているからでしょう。表題作『藪の中』が特に好きな作品です。優れた文学は後々読んでも古びることはないのですね。

2021/02/07

優希

最も芥川らしい作品が多いと思います。様々なテーマやスタイルに挑戦しているせいか、物語そのものがきらめいて見えました。これも円熟期だからでしょうね。

2023/03/20

優希

円熟期に書かれた作品なだけあり、面白いです。全てが名作で、様々なテーマに切り込んでいるように思えました。優れた文学は後々読んでも古さを感じないのですね。

2021/07/30

そら

う~ん。芥川龍之介はもういいかな。頑張って最後まで読みました💦。短編だから展開がないように思えるし、人の内面も、ジメっとした感じがするし、登場人物にいまいち魅力を感じないんだよね。。

2022/10/28

RASCAL

すごく久しぶりの芥川龍之介、改めて、多彩な知識と技巧を持った作家さんだったななと思いました。「好色」「神々の微笑」「将軍」「藪の中」が印象的。もし秀吉がキリスト教を弾圧しなかったら、本地垂迹説みたいなことになっていたのかな。神社までできた乃木将軍を、その死後10年目でここまで描いたのはちょっとびっくり。

2022/03/03

感想・レビューをもっと見る