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山亭ミアキス

山亭ミアキス

山亭ミアキス

作家
古内一絵
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-11-30
ISBN
9784041109885
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ジャンル

山亭ミアキス / 感想・レビュー

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のぶ

古内さんのこの新刊は「注文の多い料理店」を下敷きにしているらしいが、自分は宮沢賢治の作品を知らないので、もどかしい思いをした。心に悩みを抱える人たちの5つの物語。ジャンルで分ければダークファンタジーだろうが、この雰囲気をとても気に入った。それぞれの主人公が迷い込む山亭で繰り広げられる話は、不思議でもあり、温かくもある。個人的にはあまり迷い込もうとは思わないが、パンガーという料理長の供するアイルランド料理は味わいたかった。謎の少女の存在や猫にまつわる伝承が、物語の展開に一役買って面白かった。

2021/12/19

ひめか*

悩む人々がたどり着く、森の中の宿「山亭ミアキス」。猫たちが運営しているのか、不思議な出来事が起こる。優しい話というより、不気味さがあり、山亭に来た人が必ずしもハッピーエンドに終わるとは限らない。可もなく不可もなくで後半は読み飛ばしてしまったが、こういうほんわかしていないファンタジーを久しぶりに読んだので、大人のための童話という感じで楽しめた。相手に妊娠させて逃げる男も、背負う女の相手であるホストの男も人として酷すぎる。酷いことした人が酷い目に遭うのはいい気味。人生に悩んでる人が何かに気づけるのも良かった。

2023/07/29

けんとまん1007

人は、何かを抱えながら生きている。自分で気づきながらも、一方で蓋をしながらということもある。その蓋を開けるきっかけは、どんなところにあるだろう?その時は、辛いかもしれないが、最後にはいい方向に向かうことも多い。しかし、自分がこんな山亭に迷い込んだら、どう感じるだろうか。そうなのだ、いくつも蓋をしたままのことがある・・・と、思っている。開けてみようかな・・・。

2022/04/01

メリー

山亭ミアキス 猫好きなら、面白く読める。注文の多い料理店を思い出した。少しミステリーな現代御伽噺かな。猫は愛おしく謎めいて、気侭な、癒やしの存在。

2022/02/15

モルク

悩みを抱えている人がいつの間にか迷いこむ妖のホテル山亭。そこには流れるような黒髪の超美形オーナー、白髪でオッドアイのアイルランド人シェフ、人をくったようなフロント、茶髪で軽いボーイがいる。夢か現実か。そして毎回変わるし掛け時計から出てくる猫のモチーフ、そこから語られる大人のお伽噺。根底に虐待の問題も抱えているが、それでも最後は救われていく。不思議な物語だが、なぜか心やすらぐニャンパワー🐱

2022/03/07

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