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鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

作家
酒井順子
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-05-28
ISBN
9784041109892
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「鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む」のおすすめレビュー

明治時代の鉄道は平成時代のインターネット! 鉄道紀行界の二大巨星を女性目線から綴る『鉄道無常 内田百閒と宮脇俊三を読む』

『鉄道無常 内田百閒と宮脇俊三を読む』(酒井順子/KADOKAWA)

 鉄、鉄ちゃん、鉄子……。

 現在は鉄道ファンを様々な名称で呼び、テレビでも鉄道番組が増え、すっかり市民権を獲得している「鉄道」。文学の世界にも鉄道好きは数多いが、とりわけ傑出しているのが内田百閒と宮脇俊三であることに異を唱える人はいないだろう。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」  冒頭の一文がつとに名高い『阿房列車』シリーズで、鉄道紀行というジャンルを日本文学に打ち立てた内田百閒。国鉄の全路線完全乗車に臨んだ『時刻表2万キロ』で、百閒とは異なるアプローチから鉄道紀行を世に浸透させた宮脇俊三。『鉄道無常 内田百閒と宮脇俊三を読む』(KADOKAWA)は、彼らが鉄道に捧げた愛と執着、その足跡を辿った一冊だ。

 著者の酒井順子さんは、やはり『女子と鉄道』(光文社)や『女流阿房列車』(新潮社)で鉄道、ひいては電車の楽しさを伝えてきた方。そして内田百閒と宮脇俊三のファンでもあるので、二人への愛情と鉄道への愛情が、行間の一つ一つからにじみ出てくるかのよう。

 日本…

2021/7/17

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鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む / 感想・レビュー

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Kei

私の宮脇俊三初体験も、酒井さんと同じです。脱サラして初出版の著書を、父親が買ってきました。それ以降、父以上に、全著作を読みましたが、早くに亡くなられて。私も乗り鉄。写真にもグッズにも時刻表にも、なんの興味もないが、とにかくずっと乗っていたい、色々乗ってみたい派です。今一番乗りたいのは、タイの戦場にかける橋を通過する列車。百閒の如く、何の用もないが、列車で大阪に行ってきた、は、まさしく、列車での移動のみならず、心の自由だったのだと、この禍下で思いしりました。同じく鉄道好きの酒井さんの真骨頂エッセイです。

2021/09/19

まちゃ

子供が鉄道好きなので、いつの間にかライトな鉄道好きになってました。そんな縁で何気なく手に取った一冊。鉄道紀行界の巨星、内田百閒と宮脇俊三のこともよく知りませんでしたが、変わり続ける車窓風景と日本を見続けた二人の足跡は興味深かったです。鉄道は楽しく、そしてなにか癒しや哀愁を感じます。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百閒。「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三。惹かれるフレーズでした。

2021/06/15

かずぼう

最近、鉄道旅に目覚めてきた私。内田と宮脇2人の鉄道好きに絞って、1冊読ませてしまう酒井順子氏の筆力がすごい。終戦直後の列車運行だとか、列車に機銃掃射の穴が空いていたとか、色々と興味深い。内田百聞の人となりが個性的、観光しない、2時間ただ、ぼおっとして列車を待つ、でもお供もいたし、ほっとけない魅力があったのだろう。

2022/02/26

yyrn

久しぶりに面白い本を読んだな、という気分に浸ることができて満足!▼作者はこの二人(内田百閒(M22-)と宮脇俊三(T15-))が書き残した膨大な本や関連本もよく読み込んでいると思う。さすが「乗鉄」本をいろいろ書いている作者で、大先輩二人の言行をよく承知し、知るほどに尊敬や愛着の念が強まっていった様子がうかがえるが、いつもの少し醒めた書きぶりが贔屓の引き倒しにならず、紹介するエピソードもそれぞれに味わいがあって、自分が経験した鉄道旅行と重ね合わせながら楽しく読むことができた。ウケる人にはウケると思うw。

2021/09/12

Mark

乗り鉄の元祖と言えばこの二人の巨人をおいて他にありません。私と百閒先生との出会いは、『冥途』でしたが、その後阿房列車シリーズに。そして、宮脇さんとの出会いは『時刻表シリーズ』。お二人眼差しで鉄道という文明の利器を捉えた昭和史を俯瞰し、懐かしい思い出が甦りました。

2021/08/21

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