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声の在りか

声の在りか

声の在りか

作家
寺地はるな
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-05-24
ISBN
9784041110775
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自分の言葉を取り戻したい──切実な思いが、わたしを変える《寺地はるなインタビュー》

 声に出すことなく、飲み込んでしまう言葉がある。おかしいと思っても、周囲を気にして声を上げられない。立場上、「こんなことは言えない」と自重する。小学4年生の息子を持つ坂口希和も、日々言葉を飲み込み続けている女性だ。今では、“声の在りか”すらわからなくなっている。

(取材・文=野本由起 撮影=下林彩子)

「数年前から“自分の機嫌は自分で取る”“上機嫌でいることは大人のマナー”と言われるようになりましたよね。確かにそれはよいことですが、他人から押し付けられると抑圧のようにも感じられます。“嫌だな”とか“私はこう思う”と意見を表明することが、不機嫌であるかのように取られるのは息苦しいこと。それに、自分以外に大事な人がいると余計にものを言いづらくなるような気もしていたんです。私にも子どもがいますが、自分の発言によって子どもの立場に影響があったらどうしようと、わが子を人質に取られているような感覚があって。そうやって言葉を飲み込んできた人の意識が、変化していくさまを描きたいと思いました」  執筆中、新型コロナウイルス感染症が広まったことも、作品のトーンに影響を…

2021/6/14

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声の在りか / 感想・レビュー

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starbro

以前から気になっていた寺地 はるな、読書メーター読みたい本ランキング1位、初読です。本書は、民間学童連作短編集の佳作でした。私の子供の小学生時代から10年以上経っているので、懐かしく読みました。子供が小さい時分は色々問題がありました。著者の他の作品も機会を見つけて読んでみたいと思います。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/5828

2021/06/08

さてさて

私達は誰もが複数のコミュニティに属して毎日を生きています。人は千差万別で、満場一致でことが進む方がおかしいとも言えます。見かけ上の満場一致の裏には、自分の感情に蓋をした多くの人達の姿があるはずです。“みんなと仲良くしましょう”と、私達は大人でさえできないような高いハードルを子供達に押し付けているようなところもあります。この作品では、千差万別の感情を持つ子供達に接する中で、一つの気づきを得ていく希和の姿を見ることができました。「声の在りか」という書名に込められた寺地さんの強い想いを感じた、そんな作品でした。

2021/12/06

fwhd8325

言わないでもわかるなんて、都合のいい言葉で、実際は言わないとわからない、言ってもらわなければわからない。ずっと思っていたようなことがすっと晴れたように感じました。寺地さんの作品は全部好きだけど、この作品はその中でもかなり好きな作品です。何も言わないでいることは、波風立たないかもしれないけれど、それは本当の優しなんかじゃない、大切なことは声を出さなければいけない。大切な一冊に出会えました。

2021/07/08

kotetsupatapata

星★★★★☆ 波風を立たせないよう”自分“という鎧を捨て周囲に合わせて生きているだけの主人公の希和。 自分でも分かっているのだけど、周りの空気や同調圧力で”自分の声“を蓋にしているのが伝わってきて、読んでいるこちらも息苦しくなってきました。 「トマトとりんご」での美亜ママとのやり取りでは、自分もそういって励ましていたのかな?と反省 誰かの歌ではないけど、「一人一人違っていてもいいんだよ 」と口に出すのは簡単だけど、中には“自分らしくって何?”と逆に悩む人もいるだろうし、やはり自分で解決するしかないのかな?

2021/07/29

tetsubun1000mg

小学生ぐらいの子供を持つ女性の胸の中で、湧いてくる思いはこうゆう事なのか。 子供のころから出すぎない事を躾されて育ち、子供を持つようになっても思ったことを声に出せない、言葉に上手くまとめられないなどで胸にしまってしまう。 希和の心の中は今の女性の多くが感じている事のように感じた。 夫だけでなく、周りの親たちも同じように昔からの価値観を押し付けているのだろうな。 地味な設定とストーリーで、男が気がつけなかった苦しみが描いてあった。 寺地さんの著作では「水を縫う」が一番と思っていたが、この本も非常に良かった。

2021/11/30

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