KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

かぞえきれない星の、その次の星

かぞえきれない星の、その次の星

かぞえきれない星の、その次の星

作家
重松清
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-09-17
ISBN
9784041111741
amazonで購入する Kindle版を購入する

かぞえきれない星の、その次の星 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

重松 清は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。本作は、作家デビュー30周年、純粋な新作の短編集でした。内容は、多少児童向きなのに野生時代に連載していたのは何故でしょうか? オススメは、『コスモス』&『花一輪』&表題作『かぞえきれない星の、その次の星』です。 https://www.kadokawa.co.jp/topics/6410

2021/10/05

いつでも母さん

久しぶりの重松作品。どれも重松さんの世界だった。優しくて・・ただ優しいだけじゃなくて、切なかったり考えさせられたり、やっぱりそこはかとなく哀しく優しい11の物語。キリリと刺さる思いもある。自分はどっちだ?省みるにつけ心当たりもある。人生の折り返しをとうに過ぎ、幸せな思い出も消えることない悲しみも、みんなみんな抱えて生きて行く。『会いたいと思えばーその人の顔を思い浮かべれば、もう、会えているー。』ほら、会いたい人がどんどん増えて・・会いたいよ。

2021/10/13

machi☺︎︎゛

うーん、何だろ。決して明るいテーマだけではない短編集なんだけど、読み終わったら気分がスッキリして前向きになれる本だった。コロナや天災や恵まれない家庭環境、様々な苦難の中にいる人々、だけど「生き物はみんな、与えられた条件で生きていくしかないんだから」。11話の短編集で全部、重松清さんだなーと強く感じながら気持ちよく読了。分かりやすく噛み砕いて子供にも聞かせてあげたいような話だった。

2022/03/09

hiace9000

数多くの重松作品の根底にあったもの…。そうか、それ、「さみしさ」だったのか…。明るくって元気なさみしさ、さみしさがつくる明るさや元気。さみしくって明るい人や元気でさみしい人、そんな巷にいるフツーの人を静かに見つめ、その心をそっと掬い上げ綴ってきた重松さん。世にコロナ禍の閉塞感が満ち満ちていたあの年を月連載の別作品でつなぎ、どこか懐かしさとともに涙腺に作用するこの味わい。深みを増す円熟味は作家としての人間味そのもの。寓話的作品「花一輪」も異色ながら良かった。"その次の星"、また明日私も見つけられるだろうか。

2023/05/26

とん大西

とめどなく涙が溢れて…ではない。でも、そこはかとない温もりや眠っている切なさに終始涙腺は湿っている。時に幻想的な叙情詩は今の私であり昔の私であり。或いは、今の彼らであり、これからの彼らであり。その穏やかな世界観に心をひたすように11の物語を慈しむ。ん、良き書ですね。

2022/01/02

感想・レビューをもっと見る