KADOKAWA Group

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作家
吉田修一
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-07-30
ISBN
9784041112502
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ブランド / 感想・レビュー

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旅するランナー

吉田修一ブランドの小編集。キラッと光るジュエリーのような言葉が散りばめられています。〈誕生日恒例5つの確認事項〉①たまには空を見上げているか? ②五カ国語以上の言葉で「ありがとう」と言えるか? ③映画「ダイ・ハード」を観てまだ泣けるか? ④好きな女はいるか? ⑤来年の誕生日が楽しみか? とか、いいねしたいです。それと、好きという気持ちが様々に巧みに表現されています。悪人や九州抜きでも吉田修一作品を楽しみ好きになれる自分の感情にも、いいねしたくなります。

2021/11/03

starbro

吉田 修一は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者がブランドについて書いているのかと思いきや、エルメスやティファニー等のラグジュアリー・ブランド&大手企業の依頼で書いた短編小説&エッセイ集でした。オススメは、『ティファニー2012』&『THE BAR』です。しかし男同士でティファニーでエンゲージ・リングを贈りあっているゲイのカップルは観たくありません(笑)

2021/08/26

ウッディ

企業や雑誌の依頼で書かれた小説とエッセイ集。編集者との対談で書かれていたように、「悪人」のような長編小説をメインディッシュとすれば、これは様々な前菜を集めた本でした。依頼目的が明確で、短いからこそ、吉田さんのセンスと文章の上手さがキラリと光る作品集で、プロの作家の実力を見たような気がしました。特に、ティファニーにまつわる作品群は、ショートムービーを観ているような素敵な物語で、ゲイのカップルを描いた一編とそれを許したティファニーの懐の深さにも感動しました。バーを描いたエッセイもおしゃれで、面白い一冊でした。

2021/11/07

修一郎

こういう掌編で味見して,お気に召したら’悪人’だの’国宝’だののズドンと重い長編も召し上がってみて下さいねっていう吉田修一前菜集です。登場人物も一流の人が多くておしゃれで切れがある文章,習作にもなっているようで長編に同様の文章が採用されているらしい。ティファニーとかサントリーとかに頼まれて書いた文章だからか,長編とは雰囲気が異なるスタイリッシュな文章だった。

2021/09/17

あすなろ

正直驚いた掌編多数の作品集。失礼ながら吉田氏のイメージが覆った。例えば機内誌や顧客限定の定期刊行物に有名作家の洒落たエッセイや掌編が載っていることがある。僕はそういう揺蕩う感の掌編に贅を感じる質であるのだが、ここ10年の吉田氏のそれを集めた一冊。だから誰もがイメージ出来る商品や企業や事がテーマ。それをここまで表現豊かに筆で描き表す事が出来るのかと驚いた次第。頁を捲る手が止まらなかった。巻末のこの10年間とこの作品集に寄せる対談集も必読。結果、僕は、良いものを読んだ感を満喫したのである。是非また編んで下さい

2021/10/17

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