火守
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火守 / 感想・レビュー
KAZOO
「三体」の作家による童話を日本人の画家による絵と共にたのしませてくれます。池澤さんの翻訳文も読みやすくこの画家による絵の色合いもぴったりの感じでした。やはりこの作家本来のSF的な感じもあるのですが月の存在が今までの童話などとは異なる感じをあ立ててくれました。
2022/03/27
ひさか
2019年4月北京聯合出版公司刊の烧火工 THE FIRE KEEPERを翻訳して、2021年12月KADOKAWA刊。童話。火守という仕事が明らかになっていく過程が楽しい。こんなに童話童話した話だとは想像もできませんでした。お話にマッチした西村ツチカさんの絵が良いです。原著も絵が素敵なようで、機会があれば見てみたいです。
2022/04/24
はる
幻想的。詩的な物語だった。著者初の童話ということだが、童話というよりもむしろ神話のような壮大な世界観。西村ツチカさんのイラストが物語の雰囲気を盛り上げている。翻訳の池澤春菜さんは声優でもあるんですね。昔、教育テレビでお姫様をやっていたような……。美しい物語だが、主人公の選択は納得いかないなあ。。
2022/08/27
aquamarine
「三体」を書かれた劉慈欣氏による童話。ほとんどのページに挿絵のある児童書という体裁だがルビはごく一部にしかついていない。病気の少女を救うために遠くの島の老人の元を訪れたサシャ。少女を救うためにしたことは。老人の仕事とは。…月と星と太陽。大人になって科学を知った私では想像のつかないその在り方に、揺さぶられ鼓動が高鳴る。著者が思いついてすぐ電車の中でipadで書いたと訳者のあとがきで知りその感性に驚いた。挿絵も翻訳と同時に日本で描かれたようだが、ぴったりでとても美しく、余韻を何倍にもしてくれた。
2022/08/14
☆よいこ
児童書。大人にも▽サシャはひとり東の孤島へやってきた。この世界に生きる全ての人は空の上に星があり、その星が消えると死んでしまう。サシャは恋人の命を救うために、星の光を取り戻す技をもつ火守に頼みにきたのだった。サシャは恋人の命を救うためならば、火守の仕事を継いでいいと約束した。クジラを捕り、骨でロケットを作る。石炭を掘り、巨大な釜で鯨油を煮る。2人は三日月に登り、星を探す。恋人の命が救われた後、サシャは火守の仕事を知る▽『三体』の劉慈欣の童話を池澤春菜が訳した物語。2021年刊。老人と海ならぬ「老人と星」か
2023/01/15
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