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大好きな町に用がある (角川文庫)

大好きな町に用がある (角川文庫)

大好きな町に用がある (角川文庫)

作家
角田光代
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-02-22
ISBN
9784041116203
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大好きな町に用がある (角川文庫) / 感想・レビュー

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のぶ

角田さんの旅に関するエッセイ集。雑誌の表題作の連載にウェブ連載の「角田光代の旅行コラム」を纏めたもの。全体を読み通して角田さんの旅行好きぶりが伝わって来る。旅を楽しんでいるし、それぞれに物語があって楽しい読書だった。30か国以上を訪れているというのだから、ヘビーな旅人だと思う。単なる観光も面白いだろうが、角田さんはマラソンもやっているので、そのマラソン記も興味深かった。驚いたのはフランス、ボルドーでのメドックマラソン。走りながらワインがふるまわれるのには驚いた。厚い本ではないが、内容は充実していた。

2022/03/07

きょん

相変わらず角田さんのエッセイは面白い。何気ない日々の出来事の鋭い観察眼、旅の最中の思わぬ発見なんかを面白く文章にして楽しませてくれる。その国の情景や空気感を感じられて旅っていいなと思わせてくれる。角田さんが大好きだというタイへ一度行ってみたい。海外旅行へ気軽に行かれる日はいったいいつになるんだろう。

2022/04/01

エドワード

海外旅行エッセイは楽しい。ドキドキと感動に満ちている。でも、ここに描かれる風景は過去のものだ。この先、もし私が旅行できる日がきても、恐らく世界は異なる風景を見せるだろう。しかし、それはコロナ禍のためだけではない。角田さんは同世代。初めて海外を旅した1980年代からすでに40年以上の時が過ぎ、空港もホテルもレストランも観光地も激変していく。20世紀ののどかな世界は、今や何が起きてもおかしくない世界になった。「大好きな旅に行けなくても、私は普通に暮らしていけるものなんだ。」明るい角田さん、猫がいるからかな?

2022/06/01

さとか

角田光代さんの旅プチエッセイ。旅の記録というより、その旅で何を感じたかに焦点が当てられている。旅ランの章が特に良かったな☺️この人の本は感想を書くのがとても難しい。なんだか取り留めもない水の流れのような表現をする人だからだ。続編もきっと読みます。

2022/03/22

piro

安定の角田さんの旅エッセイ。旅のスタイルは異なれど、旅好きであれば思わず共感する事が多いはず。似たような感覚に小さな喜びを感じつつ読みました。表題作の意味はそう言うことか!確かに大好きな町に旅するのではなく、用があるのは嬉しいかもしれない(旅は用では無い)。『小豆島と私』、ご自分の小説がドラマや映画になったが故の記憶の混乱は、なんだか羨ましい。私には経験が無い「旅ラン」の話は密かに憧れます。ボルドーのメドックマラソン、給水ならぬ「給ワイン」なんて!全く完走できる気がしません(笑) 。

2022/03/08

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