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麒麟児 (角川文庫)

麒麟児 (角川文庫)

麒麟児 (角川文庫)

作家
冲方丁
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-11-20
ISBN
9784041117880
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麒麟児 (角川文庫) / 感想・レビュー

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優希

勝海舟を主人公に、西郷どんとの駆け引きが描かれます。日本の未来のために何も求めず駆け抜ける「麒麟児」2人の暗躍が手に汗握る、波乱万丈の歴史小説でした。面白かったです。

2022/04/16

forest rise field

「江戸百万の命、俺が預かる」こんな啖呵を切った幕臣、勝麟太郎。世の中間違っていたら立場を省みず行動する。幕末という時代を西郷隆盛との交渉にスポットを当てた内容。幕末史を違った視点で見れた。新政府側、旧幕側のそれぞれの思惑。それぞれ意見の取り纏めの苦心が分かる。人は私利私欲、無関心、無鉄砲と様々いるもんだ。そんな中、冷静に判断して交渉行い江戸無血開城を成し遂げる。江戸が焦土と化したら今の日本はどうなっていただろう?

2022/05/19

金吾

勝海舟と西郷隆盛の江戸無血開城の交渉を勝側主体に書いています。頭のキレや度量の大きさもそうですが何よりも戦略眼の高さに感嘆させられます。

2022/12/14

hrmt

冲方作品5作目。幕末が舞台の作品はいくらか読んでいるが、かの有名な江戸城無血開城はどうやって成されたのか、勝海舟と西郷隆盛の間でどんなやりとりがあったのか知らなかった。幾度となく幕府に落胆させられながらも、慶喜を見捨てることができない江戸っ子.勝のボヤキが面白い♪もはや捨て身の焦土戦術まで用意した交渉前の駆け引き、緊迫感漂う交渉場面。明治となり、西南戦争で自刃した西郷を称える留魂碑を建てた勝。二人の間にたしかに心を通わせるものがあったということなのでしょう。

2021/12/10

kitten

ブックウォーカーにて購入。勝海舟と西郷隆盛、二人が関わった江戸城無血開城の交渉を、勝の側から。勝の交渉のうまさか、西郷の人の大きさからなのか。江戸を戦火に巻き込ませない、という意思は、二人の中で一致していた。どちらも維新史上に残る傑物だな、と。そこで話が終わればよかったんだが、歴史は続いていく訳で。彰義隊の戦いがあり、士族の不平から、西南戦争へと続いていく。士族の不満はわかっていたけど、ようは、「仕事がない」んだよね。生活を保障されなきゃ、そりゃ暴れるしかなくなるわ。評価、星3

2022/09/29

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