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東京の子 (角川文庫)

東京の子 (角川文庫)

東京の子 (角川文庫)

作家
藤井太洋
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-07-21
ISBN
9784041118757
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東京の子 (角川文庫) / 感想・レビュー

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塩崎ツトム

メガロポリス・東京はある意味「諦念」のレイヤーをまとっている町のような気がするが、それでもこの町ではまだ、新しい活力あるサービスや仕組みがつくられて、消費者や労働者がそれに対して正しく反応を返せる都市であると思いたい。

2022/08/22

coldsurgeon

近未来の東京を舞台に、労働に関する要件が緩和された経済特区の大学校を、就労や労働、仕事というものを考える物語が展開される。海外からの労働者の流入や非正規社員に関わる問題は、現在でも有るわけだが、それを他国でおこ合われているシステムを導入すると、どのような社会が生み出されるのかを想像する。奨学金制度の充実により、若者が若者でいられる時間が、長期化する就職活動と奨学金の返済とで終わってしまうことが危惧されるのだが、そのような状況は当事者たちがしっかりと向き合い、課題を解決していけるという希望を与える物語かも。

2022/08/31

halow

毎回、現代的な問題を搾取的にならないよう配慮しつつエンタメに落とし込んでみせる作者の良心的な作風には尊敬するばかり。先進的な題材を扱っているし、お話自体も面白いのだが、あまりにも人間の善性を信じすぎているというか、どの登場人物たちも良識を持って話を進めてしまうので、その分、クライマックスのカタルシスが弱く感じられた。そこを含めてこの作者の良さだとは思うが。

2023/07/31

めんだこちゃん

オリンピック前に発刊されているとは思えない濃い口な内容。作中モデルの論点は理解できたものの、こっくり船を漕ぎながら読んでしまったため、誰が何をしたいのか結局よく分からぬまま爽やかに終わってしまった。いや、違うんです。「人身売買」を拡大解釈して、謎の地下施設で学生が脳にチップ入れられて闇社会に飛び立つディストピア物だと勝手に期待してしまった私が悪いんです。「お?パルクール暗殺術の悲しい過去は一体いつ明らかになるんだい?」と呆けていた私こそが悪いんです。ううっ…!オイラもパルクール習いてえ…習いてえよう…号泣

2022/09/19

まこっちゃん

独特な近未来感を受け入れるのに疲れてしまった。終盤の青春モノ展開ならもう少しテンポ良く読み進められると良かったかなぁ

2022/08/24

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