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偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 (角川文庫)

偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 (角川文庫)

偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 (角川文庫)

作家
降田天
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-09-18
ISBN
9784041118764
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偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理 (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

狩野雷太、警察官にしてはただ者ではないと思ったが、やっぱり曰く付きの警察官だったか。元刑事というね。しかも“落としの狩野”という異名つき。古畑任三郎を彷彿させる洞察力は見事。しかもこの男、間違いや誤りを素直に認め、しっかり謝れる。なんともナイスガイな男だ。狩野雷太に魅了され、心を躍らされた。容疑者と対峙するシーンが楽しみでページをめくる手が止まらなかった。彼のパートナーのみっちゃんもなかなかの者だ。冷静で忍耐力もあり、こちらも魅力的だ。今作は短編だったが、長編もあるということなので、長編も読んでみたい。

2021/11/30

いつでも母さん

狩野雷太シリーズはここから始まったのだ。紛れもなく狩野雷太の推理短編5話。面白く読んだ。ラスト2話は連作になっていた。芸術家って怖いねが正直なところ。狩野が交番のお巡りさんでいる訳が読めてスッキリするものの、こんなお巡りさんは犯人側にしたらイヤだろうなぁ(笑)犯人でなくても私の傍にはいてほしくない感じ。だって全て見透かされていそうだもの(汗)『朝と夕の犯罪』を先に読んでしまったが、これから読む方はこちらから読むのを勧めたい。

2021/11/08

ガチャ

神倉駅前交番は今日も忙しい。 狩野雷太は警察官にしてはやや髪が長く、表情にも口調にもしまりがなく、軽薄な印象を与える男だがかなりの切れ物。 かつて刑事だった頃は「落としの狩野」とも呼ばれていて。 彼にかかれば、悪さをした人は自白させられてしまう。毎日どれほど人を見て、どれほど町を把握しているか。その力を見くびってはいけない。 「おまわりさんを舐めるなよ。」 には納得です。誘拐に詐欺に、悪いことしたら 決して逃れることはできないのです。 おまわりさんにはいつも感謝ですね。

2022/10/30

オーウェン

倒叙ミステリなのだが、解決するのが交番の警官というのは新鮮なアイデア。 元刑事の狩野雷太が犯人と対峙して、会話の端々や表情の変化などから追い詰めていく。 特に表題作はよく練られていて、詐欺グループの1人が1千万を手に入れるのだが、そこでハプニングが。 もちろん狩野が解き明かすのだが、その犯人の裏で起きていた事実にも驚く。 4話と5話は狩野が刑事から交番勤務になぜ変わったのかのエピソード。 犯人の思惑と、それをいかに見破るのかの駆け引きが面白い。 このキャラは非常に秀逸なので、続編がぜひ見たい。

2022/09/07

はつばあば

表紙のお巡りさんの怪しげなポーズにひきながらも読了。短編5つ。「鎖された赤」、こういう若者が多いんだからわざわざ本にしないでよと思ったりしながらも、へらへらしているようで冴えたお巡りさんだねぇと感心。そりゃそうだ元刑事さんだったのね。「見知らぬ親友」と「サロメの遺言」は続いたものなんですが、芸術には縁がない私には恐ろしさしか頭に入ってきませんでした。人の好意も裏返ると・・私には関係の無い話なのに追い詰められていく怖さ?。読み応え十分あります。この続編はまだ単行本なので「すみれ屋敷の罪人」紙本を注文しました

2021/10/29

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