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めぐり逢いサンドイッチ (角川文庫)

めぐり逢いサンドイッチ (角川文庫)

めぐり逢いサンドイッチ (角川文庫)

作家
谷瑞恵
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-01-21
ISBN
9784041120675
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思い出が詰まった食べ物がくれる、あたたかな気持ち『めぐり逢いサンドイッチ』/佐藤日向の#砂糖図書館㊼

 私にとって食べ物は、食べるだけで思い出深く残っている情景が簡単に思い出せる、魔法のような存在だ。卵焼きを食べるとお母さんの味を思い出す。このハンバーガーは仲直りをしたときに食べた――。そんな風に、食べ物で思い出す大切な記憶は、きっと誰しもにあると思う。

 今回紹介するのは、谷瑞恵さんの『めぐり逢いサンドイッチ』という作品だ。本作は、大阪の公園にひっそりと佇むサンドイッチ屋さんが舞台となっている。作中に登場する姉妹ふたりで、このサンドイッチ屋を切り盛りしており、サンドイッチを通して出逢うお客さんとの関係が、まるで食パンのような柔らかさで包み込むように描かれている。

 谷さんの作品を読むのは本作が初めてだったのだが、終始優しい雰囲気と、ふわふわとした文章で紡がれていて、読んでいるだけで心がほっこりして、自分に休息をあげられる作品だと私は感じた。普段、食事をするとなると、現場と現場の間におにぎりを詰め込んだり、現場のお弁当を食べることも多い私だが、「食べること」は何よりも大切にしている。母が作ってくれる手料理はどんな料理よりも大好きだ。きっと、私にとって…

2022/7/9

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めぐり逢いサンドイッチ (角川文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『笹ちゃんがつくるのは、いつでも誰かのためのサンドイッチだ』。蕗子と姉の笹子が営む『サンドイッチの専門店』の『ピクニック・バスケット』を舞台に、そんなお店を訪れる人たちのさまざまな人間模様が描かれたこの作品。そこには、人と人との交わりの中に生まれるあたたかい感情を描き出す優しい物語が描かれていました。サクッと登場する『サンドイッチ』の魅力に魅せられるこの作品。”起点・きっかけもの”として納得感のある展開を見せるこの作品。なるほど、これはシリーズ化もされるよね!と続編に期待が込み上げる素晴らしい作品でした。

2024/04/07

真理そら

大阪・靭公園の近くで姉妹が営むサンドイッチ専門店「ピクニック・バスケット」を中心にした連作短編集。だんだんお洒落な雰囲気になってきている靭公園界隈の雰囲気が伝わってくる。それにしてもレンコンとツナとかハムキャベツ炒めとか意表を突くサンドイッチの具が登場するので作りたくなる。お母さんの味のポークカレーサンドもおいしそうだが作るのは難しそうだ。

2022/10/30

のんちゃん

大阪靱公園前の手作りサンドイッチ店を営むのは作り手笹子と、ドリンク&事務担当の蕗子の姉妹。そこにやってくるちょっとした問題を抱えたお客さんの物語。パン好きで、趣味パン屋さん巡りを自称する私は読まねばならない一冊。作り手の笹子はお客さんの思い出の料理をパンに挟み込んでサンドイッチにする。どれもこれも美味しそうだ。最後にはこの姉妹の秘密もわかり、笹子と蕗子、この両輪があればこそのこの店というのも納得できた。作者新シリーズらしい。次巻もどんな新作サンドイッチが披露させるか楽しみだ。

2022/03/23

紫 綺

単行本にて読了。公園に面する「ピクニック・バスケット」は、笹子と蕗子の異母姉妹が営む手づくりサンドイッチの専門店。食の記憶・想い出に纏わる客の悩みをゆるりと解決♪絶品サンドが心を癒やす。

2022/07/15

佐島楓

姉妹が営むサンドイッチ屋さんが舞台。さらっと重要なことが書かれているので、ライトながらも気が抜けない。流行りの飯テロという感じより、人間ドラマに焦点が当たったファンタジーだと思った。シリーズになっているようですね。

2022/01/24

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